〜 ♪ クラシックの小部屋へようこそ。 ♪ 〜


ホントは、「お花屋さん」じゃなくて、「指揮者」になりたかった・・(^^;)・・
kintoki の全くの趣味のページです。

  クラシックの名曲・秘曲をかなりの独断と偏見
  紹介していこうかなって思います。
よかったらお付き合いくださいね。





目次
    ・・・っていうか、要するにkintoki の好きな曲リストです。  (*^^*)

第  1回   ヴィヴァルディ・「ヴァイオリン協奏曲集・四季」
第2/3回   ドヴォルザーク・「交響曲第8番ト長調」
第4/5回   ベートーヴェン・「交響曲第4番変ロ長調」
第6/7回   カール・オルフ・「カルミナ・ブラーナ」 
第8/9回   シベリウス・「交響曲第1番ホ短調」
第 10回   グリーグ・「ピアノ協奏曲イ短調」
第 11回   マーラーの交響曲
第 12回   マーラー・「交響曲第1番二長調・巨人」 
第 13回   マーラー・「交響曲第2番ハ短調・復活」 
第 14回   マーラー・「交響曲第3番ニ短調」 
第 15回   マーラー・「交響曲第4番ト長調・大いなる喜びへの賛歌」
第 16回   マーラー・「交響曲第5番嬰ハ短調」
第 17回   マーラー・「交響曲第6番イ短調・悲劇的」
第 18回   マーラー・「交響曲第7番ホ短調・夜の歌」 
第 19回   マーラー・「交響曲第8番変ホ長調・千人の交響曲」」 
第 20回   マーラー・「交響曲・大地の歌」
第 21回   マーラー・「交響曲第9番二長調」 
第 22回   マーラー・「交響曲第10番嬰ヘ長調」
第 23回   ベートーヴェン・「エリーゼのために」
第 24回   ブラームス・「交響曲第2番二長調」
第25/6回  ブルックナー・「交響曲第4番変ホ長調・ロマンティック」
第27/8回  サン=サーンス・組曲「動物の謝肉祭」
第 29回   マイケル・ナイマン・「ピアノ協奏曲」 
第 30回   モーツァルト・「フルートとハープのための協奏曲 ハ長調」
第 31回   ラフマニノフ・「ピアノ協奏曲第2番 ハ短調」
第 32回   グリエール・「ハープ協奏曲」 
第33/4/5/6/7回   チャイコフスキー・「交響曲第6番ロ短調・悲愴」
第 38回   グラズノフ・「ヴァイオリン協奏曲イ短調」
第 39回   シューマン・「トロイメライ」
第 40回   モーツァルト・「交響曲第40番ト短調 K550」
第 41/2回   ベートーヴェン・「交響曲第7番イ長調」
第 43/4回   チャイコフスキー・「交響曲第5番ホ短調」
第 45回   コルンゴルト・「ヴァイオリン協奏曲 ニ長調」
第 46/7回   リヒャルト・シュトラウス・「アルプス交響曲」
第 48回   シューマン・「ピアノ協奏曲イ短調」 
第 49回   リヒャルト・シュトラウス・「交響詩・ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
第 50/1回   シューベルト・「交響曲第8(7)番ロ短調・未完成」」 
第 52回   ハンス・ロット・「交響曲ホ長調」
第 53回   ショパン・「24の前奏曲」
第 54回   ショスタコーヴィチ・「交響曲第5番ニ短調」
第 55回   ヴォーン・ウィリアムス・「交響曲第5番ニ長調」
第 56回   サン=サーンス・「交響曲第3番ハ短調・オルガン付き」
第 57回   バーバー・「弦楽のためのアダージョ」
第 58回   モーツァルト・「クラリネット協奏曲 イ長調」
第 59回   ペーテション・ペリエル・「ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス」  





   第59回 < 知られざる作曲家シリーズ > 2011年 3月10日


そんなシリーズあったっけ?? ですが・・(^^;)
そもそもこのコーナー、誰も見てないことをいいことに、
ずーっとサボってました。
約1年半ぶりの投稿です。 (^^;)

趣味のようなもんなんですが、どこの馬の骨かわからないような・・(失礼)・・
誰も知らないような作曲家のなんかいい曲を探すのは楽しいんですよ。
まるで、宝探しみたいでネ。

今までにも、マイケル・ナイマンや、グリエール、
コルンゴルトやハンス・ロットなど紹介しましたが、
今回は、19世紀から20世紀にかけて 活躍した
スウェーデンのペーテション・ペリエルを紹介します。

音楽辞典さえも、ほとんど解説もないくらいで、
ちょっとかわいそうなくらいの人なんですが、
「ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス」っていう、
10分少々の曲がなかなか良かったです。
FM放送でたまたま聴いた曲なんですけどね。

出だしは、同じ北欧系のシベリウスのような感じで始まり、
暗い情感をたたえながら、ヴァイオリンが登場します。
途中からの部分が特に美しく、
ロマンティックで歌うような印象的なメロディー
がでてきますよ。 o(^v^)o




   第58回 < ぜったいに笑顔になれる この1曲 > 2009年 11月10日


奇跡の、同日、連続投稿です!! o(^v^)o

今回は、モーツァルトの3回目。「クラリネット協奏曲イ長調」です。
実はこの曲、モーツァルト最晩年の傑作で、全3楽章を通して、
天国的な響きに満ち溢れています。

クラリネットって楽器は、kintoki が高校時代、吹いていたので、
めちゃぼめするわけでもありませんが・・・(^^;) 


実に音域が広く、音色も多彩。
例えば、ゆったりした低音、軽快な高音、明るく表情豊かな音色に対して、
時には縦横無尽に五線譜を跳びまわるような機能性・・・。


そんなこの楽器の特性を最大限にいかしつつ、モーツァルトが作曲しています。
また、音楽も溢れ出るように、次々に展開します。
古今東西、クラリネットの名曲といったら、コレしかないでしょう。

あっ、「クラリネットをこわしちゃった」って有名な曲がありました・・
  ・・ってそれはクラリネットの曲では、ありません・・・。(^^;)

(ちなみに、http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/kurarinetto.html で聴けます。。(^^;))

ぜひ、聴いてみて下さいね (って、モーツァルトの方ですよ。(^^;))

それから、もうひとつ、モーツァルトの
「クラリネット五重奏曲イ長調」も同系統の曲としてオススメです。




   第57回 < ぜったいに泣ける この1曲 > 2009年 11月10日


実に、ひっさびさの更新!!!  ( 前回とおんなじ始まり方・・(^^;) )

いろいろあって、やっと更新できました。
ネタがないわけではありません。 (^^;)

今回は、この曲を聴いたら、ぜったい泣ける! 
泣けなければ、もはや人間ではない! 
(^^;)

バーバーの「弦楽のためのアダージョ」です。
 ちなみに、ビーバーではありません・・。(^^;) 

実は、彼本人の作曲した「弦楽四重奏曲ロ短調」の
第2楽章が編曲されたもので、あの映画「プラトーン」に使われていたと言えば、
ご存知の方も見えると思います。
バーバーは、アメリカの作曲家で1910〜81年の生涯ですので、
比較的、最近の方ですね。

曲は、10分程度で、弦楽器だけでゆったりと最初から最後まで奏されます。
悲痛な情感を込めつつも、美しい和音の響きや移り変わりが印象的で、
後半での盛り上がるクライマックスでの気持ちいっぱいの強奏には、
思わず涙が、こぼれる・・はずです。 (^^;)

最後は、穏やかに後ろ髪ひかれるような弱音で終わります。

悲しい気分の時に、あえて中島みゆきを聴くような感じで、 ・゜(>_<;)・゜゜・ 
悲しい時に、ぜひ1度お試しあれ。 (^^;)





   第56回 < フランス系交響曲〜オルガンと「ベイブ」? > 2009年 7月3日


実に、ひっさびさの更新!!!  (^^;)  (^^;)

今回は、オーケストラ作品に接するのが
初めてって方にもぜひともオススメな作品です。
ダイナミックでゴージャス系
サン=サーンス交響曲第3番ハ短調「オルガン付き」です。

大オーケストラに対して、パイプオルガンが鳴り響き、
ピアノもそれに彩りを与えつつ、ど派手で、叙情性もあり、軽快であり、
(音楽上の形式としての)パズルのような謎解きも楽しめます。


なんと、当店の新聞「お花でワクワク倶楽部」第8号にも、ご紹介した曲です。
  ( kintoki が指揮者になったら指揮してみたい曲・・として・・(^^;))

全2楽章からなる交響曲で、第1楽章は、序奏で始まって、
そのあと急速な部分とオルガンが登場する緩やかな部分に分かれます。
第2楽章は、急速でありながらどこかフランス風の茶目っ気がある軽快な部分と
再びオルガンが登場する音楽による大洪水 (または、大宴会  (^^;))
部分に分かれます。全体で35分くらいです。

   ココで、知ってると少々自慢できるお話をしておきます。
   ちょっと説明調になりますので・・(^^;)、
   めんどくさい方は、スルーして読み飛ばして下さいね。

   この曲は、「循環形式」という音楽上の語法を使用しています。
   つまり、ある特定のいくつかのメロディーが手を変え品を変え、
   最初っから最後まであちこちにパズルのように組み込まれて、
   循環しながら、音楽が作られています。
   そんなところに注目しながら、全体を聴いてみると、
   サン=サーンスさんと会話しながら、
   知恵比べをしているようで面白いかもしれません。


では、kintoki 流の曲紹介です。まず、第1楽章から。
曲の冒頭は、宇宙空間を浮遊するような不思議な感覚で始まります。
もう、ここで、前述したパズルの謎解きは始まっています。
ココらへんの音の断片から、その後のメロディーが生成されていきます。
音楽が急速になると、先ほどの音の断片からつむぎだされたメロディー

  −ねずみがちょこまかちょこまか動き回るような、細かいメロディーの第1主題
    それから、弦楽器による揺れるような明るいメロディーの第2主題−  
が登場します。

これらのメロディーなどが曲全体を通じて登場します。
そんな事は面倒!!って方にも、もちろん、
純粋に音楽だけに身をゆだねても楽しめますので、ご安心を。 o(^v^)o
これらの主題の様々なやりとりがあった後、曲はゆったりとなり、
いよいよおまちかねのオルガンが登場し、この曲の中で、
1番おだやかな優しい調べとなり、オルガンとオーケストラの語らいが楽しめます。

第2楽章は、一変、テンポアップして華やいだ感じになります。
ピアノも登場して、オーケストラの様々な楽器が語り合う感じです。
細かいフレーズがたくさん出てくるので、生演奏(生放送)の場合、
けっこうオーケストラが空中分解して、ばらばらになってたりする所も聴き所です。

  (それは、少々、意地悪な聴き方ですが・・。(^^;))

途中、音楽が穏やかになって音が小さくなって
「あれっ? 終わったかな」って思って、
音を大きくすると・・・


ビックリ、いきなり、大音量のオルガンが登場、

初めて聴く人は、必ずココで面食らいます。(^^;) 

その後、あのぶたさんの映画「ベイブ」の主題歌が! 

ピアノの細かい和音にのって、弦楽器が美しく歌います。
「そうそう、ここのところ、聴いた事ある!」って所です。
 (このメロディーも、もちろん、最初に出てきた「主題」が変形したものなんですよ。)
たぶん、この曲で、1番美しい所がココでしょう。

そのあとは、みなさん、おまちかねの
大オーケストラによる、音楽のどんちゃん騒ぎ・・(^^;) が、始まります。
これでもか、これでもかと音楽は盛り上がり、
曲は前へ前へ突っ込む感じで、頂点を迎え、
トランペットのファンファーレ(最初の第1楽章第1主題の変形)が鳴り響き、
オルガンの壮麗な響きの中、 kintoki の好きなティンパニの活躍のあと曲を閉じます。

うわーっ! かなり長〜い紹介になってしまいました〜 (^^;)
この曲、初めて聴いたのが確か「中3」の頃だったと思いますので、
自分にとっても、長〜いおつきあいの曲って事で、
特に思い入れたっぷりで、お届けしてきました。
いかがだったでしょうか・・。
  (例によって、独りよがりの紹介だったことを反省します・・。(^^;))




   第55回 < イギリス系 癒しの第5交響曲? >   2009年 1月12日


同じ交響曲第5番でも、前回の暴走交響曲・・ (^^;) ・・に対して、
今回は、「ほっ」とする作品を紹介します。
あまり 名前は知られていませんが、イギリスの作曲家、
ヴォーン・ウィリアムス(1872-1958)交響曲第5番ニ長調です。
とっても癒される曲なんですが、前回の暴走交響曲に比べて、
少々、地味目で、派手さがないので、好き好きが分かれるかもしれません。
が、このようなタイプの曲が好きな人には、
宝物のような交響曲って言ってしまおう!! o(^v^)o  

第1楽章は、柔らかく、のんびりした曲調、
あくまでも kintoki の個人的所感ですが
日本の古き良き時代の田舎の風景画の印象です。
イギリスの作曲家の作品なのに、なぜ、そうなのかは分りませんが、
私たち日本人と、同じ感性を感じさせる音楽です。

第2楽章もやはり日本風。田んぼで、昔の子供達が泥んこになって走り回ってる感じ。
さらに、あちこちで 蛙(かわず)の鳴き声さえも聞こえてくる感じです。

第3楽章は、まさに「もののけ姫」の世界
神秘的な森が広がり、
あの「ししがみ様」でも出てきそうな、神々しい山々を彷彿とさせる音楽です。

そして、第4楽章
やはり日本的な情緒がどことなく漂い、そしてあくまで平和的に音楽が響きます。
途中、第1楽章最初のシーンが回想されます。そして曲の最後に向けて、
音楽は ただ ひたすら 穏やかに優しく柔らかく、そして消え入るように終わります。
聴き終わった時に、心に「ほっ」とした感動を残していく作品です。

なかなか聴く機会に恵まれない曲ですが、
チャンスがあったらぜひ、聴いてみて下さいね。   




   第54回 < ロシア系 暴走の第5交響曲? >   2008年11月 8日


今回は、kintoki が生まれた頃、まだ生存していたっていうほど、
大作曲家の中では最近の人、ソビエト(現ロシア)が生んだショスタコーヴィチさんです。
残された写真を見ると、かなりネクラそう・・。(^^;)

音楽もやや深刻なものが多いのですが、その中でも、
かなりかっこいいと言い切ってしまえる「交響曲第5番ニ短調」を紹介します。
kintoki は、中2の時からはまっていまして、
この年になって聴いてもいろいろな発見が多い曲です。
その理由は、オーケストラの機能がフルにいかされ、
覚えやすいメロディーが鳴りつつも、
飽きさせない現代風の響きがする音楽だからでしょうか。

曲は、4つのかなりイメージの異なる楽章からなっています。

第1楽章は、「いきなり」って感じのテーマで始まります。
そのテーマを中心に、テンポがじょじょに加速し、
どんどん複雑に膨らみ、破滅へと向かいます。
・・・って言うと、なんか最初っから、聴きたくない感じがしてきますかねえ? (^^;) 
でも、やっぱり、「芸術は爆発だ」って言ってしまっていいのかな。(^^;) 

第2楽章は、語弊をまねくかもしれませんが、
まるで、オーケストラによる「サーカス」のよう。
様々な楽器によるリズムや音色・強弱がめまぐるしく変わって、
オーケストラの醍醐味を味わえます。

一転、第3楽章は、まるで「核戦争」でも起きてしまった後なのか、
地球上にただ1人残されたような寂寥感が吹きまくる音楽。
まるで、音楽による「沈黙」そのものを音にしたってイメージですかねえ・・・って、
全然意味がわかりませんが・・ (^^;)

特にこの楽章の終了部分は、かなり感動的
ハープ・チェレスタによる究極な「無」の世界に、
天から一筋の希望の光が差し込んでくるような転調

   (曲が暗い短調から明るい長調に変わります。)を得て、
静かに消えていきます。

ところがびっくり、突然始まる第4楽章
これは、かなりヘヴィーで、ロックなサウンド、乱暴で暴力的、
クラシック音楽を聴いている事さえ忘れてしまう暴走音楽です。(^^;)
曲の途中は、いったん、穏やかに静まりますが、
後半から最後に向けて、また音楽はヘヴィーに。
金管楽器と弦楽器のパートのぶつかる計算された不協和音に耳を傾けると、
現代社会への警鐘
を鳴り響かせているようにも聴こえます。
この曲、通称「革命」って呼ばれるのもうなづけます。

    ・・・いろいろ書いていたら、
            なんか、めっちゃくちゃな文章になってしまいました。 (^^;)


で、この曲、指揮者によって、かなり大幅に曲のイメージが変わりますので、
初めて聴かれる方は、注意が必要です。
kintoki の場合は、突進していくような
レナード・バーンスタイン指揮(旧盤)のものが特に印象に残っています。




   第53回 < 「太田胃散」と「仮面ライダーキバ」の関係・・? >2008年7月4日


今回は、ポーランドの作曲家、ピアノの詩人、ショパンのピアノ曲です。
24曲が連なった曲集「24の前奏曲」です。

数分の短い1曲、1曲 それぞれで、明るさ、楽しさ、軽快さ、暗さ、深刻さ、
あっさり系、重厚系など ショパンの様々な表情が楽しめます。

また、計算された曲順で並べられているので
曲全体としても楽しめると言うすぐれものです。
そして24曲は、音楽上のすべての調性(ハ長調、イ短調 など そういうものの事ですね。)にわたって作られているということも興味あるところです。

1曲目の第1番は、基本のハ長調で、音楽の幕開けらしい華やかな曲で始まります。
一瞬のうちで曲は終わり(30秒ほど・・)、その後、24曲中、
1・2番を競う深刻でグロテスクな第2番が続きます。(^^;) 
第3番はかなり軽快なんですが、
第4番昼のメロドラマを思わせる・・ kintoki 好みの曲。
歌詞を付けて歌ったら、ヒットするかも・・
 そうそう、「仮面ライダーキバ」、先日の放送分(7/6・13 )で、この曲 使われていましたよ〜。

で、1曲1曲、紹介するときりがなのので・・ (^^;) ・・
以後、かいつまんで紹介します。

この曲集の中で、1番有名なのが第7番
日本国民で知らない人はきっといないって断言できる・・・
40秒ほどのこの曲、そう!! あの「太田胃散」のコマーシャルで使われてますね。
ショパンさんも、自分の死後、遠く離れた島国で、この曲がこういう使われ方をして、
こんなに有名になっているとは絶対想像できなかった事でしょう。(^^;)

そのほっとした曲のすぐ後、ピアニスティックで情感たっぷりな第8番が続くあたり、
ショパンの計算された曲の並び順を感じます。
第10番第11番などいかにもショパンって曲の後の
前へ前へ音楽が突進するような第12番は、かなり印象的です。

第14番の恐ろしさは何でしょう? 
音楽っていうより地獄で魑魅魍魎がうごめいてる感じ
その曲の後だからこそ、ひときわ美しさとはかなさが際立つ第15番
一般に「雨だれ」っていう名前が付いてる有名曲ですね。
ちなみに、「仮面ライダーキバ」で、頻繁に 
そのアレンジされたものが使われています
よ。

その安らぎの後だからこそ、
音楽がまたまた際立つ、暗く深刻で派手な第15番が続きます。
第20番あたりでクライマックスに近づきつつある雰囲気が漂い、
第22番あたりでは闘争的な音楽の激しさも頂点に。
嵐の前の静けさのような第23番を経て、
終曲の情熱的な第24番へ。
最後は、叩きつけられる様な重々しい和音の連打で、全24曲が閉じられます。

様々な曲がてんこ盛りのこの曲集
お気に入りの1曲を探してみるのも楽しいかもしれません

なんか、聴いてみたく なられました?  o(^v^)o




   第52回 < 忘れられた交響曲 >   2008年6月 1日


今までにも、マイケル・ナイマンや、コルンゴルト、グリエールなど
一般の方が聞いても、名前なのか何なのかもわからない・・(^^;)・・、
マニアックな作曲家の方々を紹介しましたが、今回も。。(^^;)  

ハンス・ロット「交響曲ホ長調」です。
CD化もまだまだあまりされてなくて、実際聴く事も、なかなか困難なんですが、
最近は、廉価版CDが出ていたり、
FM放送でもライブで流れていましたので、チャンスがあったらぜひ!!

で、この曲なんですが、作曲されても誰も評価してくれず、
ロットさんは、精神障害をきたし、結局、若くして死んじゃって(若干25歳。。)、
長い間 (100年ほど・・(-.-;) )、歴史のみぞに埋没していた曲なんですよ。

でも、オルガンの先生がブルックナー、そして、同僚にマーラー・・・って聞けば、
クラシックファンには、期待が高まりますでしょ?
   ( 実際に kintoki は、把握してませんが・・
    マーラーがこの曲の一部のメロディーを第1交響曲で引用してるそうです。)
聴いてみると、50分ほどで 少々長いのですが、
意外に楽しめちゃったりします。
評価されずに若くして亡くなった青年作曲家がふびんに思えて泣けてきます。(><;)

最初の第1楽章から、美しい和音に支えられながら、
ゆったりしたメロディで開始されます。
どことなく、「ブルックナー」の曲を「映画音楽」にしたって感じでしょうか。
そういえば、第3楽章あたりも、かなりブルックナーチックです。
第4楽章では、ブラームスの第1交響曲の終楽章にそっくりな
テーマ (ほとんど、真似・・(^^;)) も登場して、
後半では、かなり盛り上がり、ワクワクさせられますよ。 o(^v^)o




   第51回 < 完成された「未完成」・・なんのこっちゃ (^^;) > 2008年3月4日


    (前回の続きです。)

「第1楽章」は、チェロとコントラバスで開始された
例の「人生の深淵をのぞき見るような」超弱音のメロディーのあと、
木管楽器でこの曲の主題が出てきます。少々、暗いメロディーです。
そのメロディーが、他の楽器の「合いの手」を加えながら、頂点まで登りつめると、
もうひとつの主題が登場します。こっちは明るいメロディーです。
この2つのメロディーが中心となって、曲は展開していきます。

ただ、第1楽章・全体としては、まるで、この世で、たった1人だけ、
取り残されたような
「悲壮感」を感じます。
特に、この楽章の最後の「虚無感」さえ漂う、弦楽器のゆらめきと言ったら・・。

続く、「第2楽章」は一転、天国の花園のような世界が広がります。
でも、じっくり聴いてみると、それは一時のやすらぎのよう。
その明るさとはうらはらに、人生の悲哀が語られ、
また、無性に淋しく感じる瞬間が襲ってきます。
この楽章の1番の聴き所は、終結部
めくるめく和音に彩られながら、音楽が昇華されていきます。

通常の交響曲は「第4楽章」まであることが多いのですが、
この曲は第2楽章までで終わりなんです。
それが「未完成」って言われるゆえんなんですけど。。
実は、この曲、この続きの「第3楽章」もシューベルトの手によって
ちょこっと残されています。
CD化になってる演奏もあります。

が、しかし、「未完成」のまま、この先はないほうがいいです。やっぱり。

なぜなら・・・

前回お話した、この人の、またまた
ちょっとそれはないだろう っていう変なメロディーが続くわけなんです。(^^;)

中学生の時、始めてこの曲を聴いた時、わかりやすい曲だなって思いました。
   (ホントに失礼を承知で白状しますけど・・・。)

20代の頃、わかりやすいゆえに、単純すぎて飽きてしまいました。(^^;) 

その後、30代も後半になってから、
この曲の本当のすごさ、真価に目覚めたのでした。(*^^*)
年とともに、同じ音楽でも、感じるものがかなり変わってくるんですね。

で、この曲、演奏でかなり印象が変わります。
 (あくまで、kintoki の独断ですけど)
この「すばらしい音楽」が台無しって演奏もかなり存在します。・・(^^;) 
ちなみに、kintoki が個人的に気に入っていて、
よく聴く演奏は、カルロス・クライバー、
エフゲニー・ムラヴィンスキー両巨匠の指揮
した演奏です。  (*∩_∩*)




   第50回 < シューベルトなら、迷わずコレ!!」 >   2008年2月24日


今回は、かなりの独断 (・・・まあ、いつも そうなんですけど・・)。

「シューベルト好きの人、ごめんなさい」って先に言っておこう。(^^;)

実は、kintoki の苦手な作曲家の1人がこの人。
いろいろなご意見があろう事か思いますが、この人のメロディー、
どうしても好きになれないんですよねえ。なんか変。(^^;) 
ちょっとそれはないだろうってメロディーを時々発見します。 (^^;)

ただ、そんな中にこの曲だけは!! って言うのがこの曲、
「交響曲第7番ロ短調」なんです。
言ってみれば、例の有名な「未完成交響曲」なんですけど。
  (昔は第8番って言われてましたが、最近は第7番って呼ばれる事が多いようです。)

「人生の深淵をのぞき見るような」(のぞき見たこと、あるのかよって言われそう。(^^;) )
超弱音で、メロディーで開始されます。
モーツァルトやベートーベンの時代に、これはかなり斬新
極端に言えば、この冒頭部分だけで、この曲のすべてを語ってます。
人生の悲哀をも感じられるような・・・。
この曲を 作曲した年齢をきいた時はビックリしました。
なぜって、シューベルトはまだ20代後半だったんですよね。
もちろん、たった31歳の若さでこの世を去ってますので、
晩年っていえば晩年って事なんですけど。

さらに深まる、この曲の味わいは次回へ続きます。 (*^^*)




   第49回 <「のだめ」 〜千秋の振り間違えたあの曲〜 !>2008年1月13日


そう、あの曲なんです。

本年(2008年)、新春・特別版「のだめカンタービレ」で、
「ホルン、もっと小さく!!」って千秋が叫んでいたあの曲

それが、リヒャルト・シュトラウス
交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」です。

クラシック音楽の中で、交響詩っていうには、簡単に言うと
「音楽そのもの」で「いろいろな物語」を表現するジャンル。
この曲は、そのイタズラ者の「ティル」君の物語。
音楽を聴いていると、まるで、絵のない「トムとジェリー」を音楽で想像してる感じで、
とっても楽しくて、コミカルな作品なんです。

弦楽器で「昔、昔、あるところに・・」ってな感じの序奏で始まり、
すぐさま、例のホルンによって、ティル君のテーマソングが登場します。
その後、音楽が盛り上がって全管弦楽で「ジャーン」ってなった後、
クラリネットで、ティル君が舌出して、「あっかんべー」やってる感じのメロディーが。

その後は、次々に「ティル君」のテーマや、
「あっかんべー」のメロディーが登場して、音楽によるイタズラのし放題が描かれます。
イタズラして逃げてるジェリーが想像されるようなシーンやら、
部屋に水を撒き散らしたり、
公共な場所で悪さをしたり、
一転、すましているふりをして大変な事をしでかしたり・・・
   (って、全部、kintoki の想像なんですけど・・ (^^;)

で、最後は、どうなるか!!っていうと、
大変なイタズラをして、殺されちゃうんですけど・・ (^^;) 
金管楽器、打楽器の恐ろしい音楽の中、
その時ばっかりは、
例の「あっかんべー」のメロディーは、悲しそうで無念な感じになってます。

最後に音楽は静かになります。

そして、最初のような感じが戻ってきて、弦楽器によって
「結局、イタズラ者のティルは、こんな風になってしまいました。おしまいです。」って。


でも・・・・本当は、まだイタズラしたいティルが、
どこかで生きてて・・・・


「あっかんべー」・・・

で、全管弦楽で「ちゃん、ちゃん。」ってなります。

ホント、よく出来た音楽です。
15分程度の曲ですので、皆さんも機会がありましたら、ぜひ聴いて下さいね。




   第48回 <シューマンとウルトラセブン ?>   2008年1月 7日


「ウルトラセブン」の最終回「地上最大の決戦(後編)」
1番最後の有名なあの場面!!

モロボシダンが ( もしかして自分に恋心を抱いているかもしれない )
アンヌ隊員に向かって言う、有名なせりふ
「アンヌ、ボクはね、ウルトラセブンなんだ!!」って言う所。
2人の影がシルエットになった瞬間!!!

ここで、効果的に使われた曲が、
何を隠そう、この曲、シューマン「ピアノ協奏曲イ短調」です。

以前「トロイメライ」(第39回)でも紹介したドイツの大作曲家 シューマン
とっても「男性ならでは」の「ロマンティスト」

この曲のインパクトある第1楽章・冒頭のあと、
オーボエで奏でられる主題、
こんなにも、ロマンティックで詩的なメロディー、
「聴いてるだけで泣けるで〜。」(by キンタロス 「仮面ライダー電王」のキャラ (^^;))


そのあとピアノにメロディーは、受け継がれるわけなんですが、
冒頭だけで、このシューマンの世界へどんどん引き込まれてしまいます。
実は、この「泣ける主題」
第2楽章と第3楽章の間にも、ちょっと顔をのぞかせますが、
そもそも、第2・3楽章の主題そのものも、この「泣ける主題」の変形したもの
おもいっきり変形してしまってますが、聴き比べるのもおもしろいかも。

ちなみに、この曲は、CDで購入すると、
グリーグピアノ協奏曲イ短調(このページのかなり下の方、第10回を見てね。)と
一緒になってることが多いので、
どっちもまとめてきくと、
さらにスペシャルなロマンに浸れます。 (*^^*)




   第47回 <アルプスの頂上から下山に異変・・!? >    2007年8月11日


(前回の続きです。「 」は、作曲者によるタイトル、又は音楽的動機などです。)

登山者は足を速めますが、「林で道に迷い」ます。
「岩の動機」「登山者の動機」、その他の主題が複雑に絡み合う中、
「氷河」に行き着きます。
不安げな音楽と「登山者の動機」が「危険な瞬間」を表わしますが、
やがてそれを乗り越え、頂上に到達します。
ここではトロンボーンによる雄大な「頂上の主題」が奏でられ
アルプスの大いなる山々や大自然を音楽で体感することが出来ます。
すごい!! (*^^*) 


そんな中「霧が立ち」こめ、辺りが暗くなり、「日が次第にかげり」ます。
遠くで雷鳴が聞こえ、野鳥が不気味にさえずります。
やがて雨が降ってきて、ものすごい「雷雨と嵐」になります。
ココでは珍しい楽器(風音器、雷音器)も登場します。
ココの描写もすばらしい所です。
誰が聴いても、猫が聞いても・・(^^;)・・カミナリと嵐に聴こえます。

登山者は下山を急ぎます。
それを表わすように、登山の時の風景とは逆の順で
今までの音楽が短縮され登場します。
嵐がしずまると沈みゆく太陽が最後の光を放ち「日没」となります。
登山者は今日一日を回想し、
やがてこの曲冒頭の「夜の主題」が戻ってきて「夜」となります。

音楽による「アルプス登山」、楽しんでいただけました? (*^^*)

また、kintoki の個人的主観なんですが、作曲者リヒャルト・シュトラウスが
音楽を通じて「人生」を語ってるように思うのは考えすぎでしょうかねえ?  (*^^*)




   第46回 <オーケストラによる、アルプス登山!? >    2007年7月31日


かなり、前回より、あいてしまいました。(^^;)

今回は、クラシックを 初めて聴かれる方にも 超オススメです。
実際に登山をしているかのような錯覚に陥るほどの音楽的描写が見事な作品です。
曲は、リヒャルト・シュトラウス「アルプス交響曲」です。
ただ、単に自然を描写しているように見えて、
実は人間の内面をも描き出そうとしているようにも思える傑作
です。

まず、音楽はうす暗い「夜」から始まります。
弦楽器やファゴットによる下降する音階が「夜の動機」
   (注:動機って??・・・音楽的なフレーズ・メロディーのことです。)
それに対して、金管楽器が「山の動機」を奏でます。
そのあと、音楽が盛り上がり頂点で「日の出」となり「太陽の動機」が輝かしく現れます。
その後「登山者」を示す動機があらわれて、登山が始まったことが示されます。

登山者は「森へ立ち入り」「小川のほとり」を通り、「滝」に行き当たります。
ココの「滝」が見事! 音楽で高い所から水が流れ落ち、
そのしぶきがかかって服が濡れるかのような気さえしますよ。 (*^^*)
 
その後 花が咲き乱れる「花の牧場」、
のどかに遊ぶ牛の鈴の音が聞こえてくる「山の牧場」へと
風景が変わっていきます。

こう、紹介してると、物語みたいなんですが、
すべてオーケストラの音楽で描写されつくしているんですよ。
なんかすごいでしょ? (*^^*) 
 

このあと、登山者はさらに頂上めがけて登って行くのですが・・
その先には・・次回に続きます。 (*^^*)




   第45回 <マイナーな作品紹介 (^^;)>    2007年3月28日


今回は、コルンゴルトです。
「誰?」って感じですが・・(^^;) 
彼の生きた時代は、1897〜1957年で、比較的最近の方です。
俗に「クラシック界」でいうところの敬遠されやすい「現代音楽」ですが・・。

曲は、ヴァイオリン協奏曲二長調
あまり聴かれる機会もなく、
演奏もされませんがおすすめの美しい音楽です。
また、聴きやすいだけじゃなくて、
ありきたりにならないような、現在風な響きも感じられて楽しめます。

第2楽章の美しさといったら、まるで夢見心地です。
アメリカのハリウッドで活躍し
映画音楽も作っていたコルンゴルトの面目躍如たるところは 第3楽章
トムとジェリーの追いかけごっこのシーンにでも かかっていそうな楽しい音楽です。

kintoki は、ギル・シャハムの美しいヴァイオリンの音色にくぎ付け。
また、それに寄り添うような、指揮をするアンドレ・プレヴィンと、
ロンドン交響楽団の演奏もいい感じです。
機会があったら是非! (*^^*)




   第44回 <「アリナ〇ンV」の交響曲>    2007年2月 20日


チャイ様の第5交響曲の続きです。

第1楽章は、なじみやすいメロディーに、叩きつけるようなリズムの和音、
次々に展開していくドラマチックな展開をみせ、
最後は、不穏な消え入るような和音で終わります。

第2楽章は、一転、ゆったりと開始されます。
ホルンによる名旋律を聴くことができます。
この楽章の中間部や最後の方に、突然、
おだやかな流れの音楽をぶったぎるような(下品な言い方ですねえ・・(^^;) 
メロディーに変わります。
ここのメロディーが、前回、紹介させていただいた
全曲をまとめる「統一テーマ」ですね。
第1楽章冒頭とは雰囲気を変えて登場です。

第3楽章は優雅なワルツになります。
ここだけ取り出して聴かれても様になる名品です。
やはり楽章の最後に3拍子に衣替えした「統一テーマ」が登場します。

そして最後の第4楽章の冒頭、この「統一テーマ」
今までの不安をすべて消し去るように力強い長調の和音で登場します。
この4楽章は、確信と不安を行ったり来たりしながら、
やがて完全なる勝利の音楽に
変わっていきます。
ココらへんが前回、紹介した「アリナ〇ンV」に使われた所ですね。

曲の終結に向けて、コレでもか、コレでもかって感じの「チャイ節」
怒涛のごとく「万歳!万歳!」で終わります。 なんのこっちゃ (^^;)

指揮者によって、演奏がかなり違うので聴き比べられると面白いです。(*^^*)




   第43回 <初めての方でも安心な・・交響曲 ?>    2007年2月13日


かなり間が開いてしまいましたが・・。(^^;)  

今回は、チャイコフスキー交響曲第5番ホ短調です。

古今東西の交響曲の中でも、かなりの人気曲
初めて接する方にも比較的聴きやすい曲かなっておもいます。

それは、開始こそかなり深刻な葬送行進曲風・・・(^^;) ですが、
全体としては優雅なメロディーに包まれ、
交響曲全体が同じテーマで統一されているバランス感の良さでしょうか。

その「統一テーマ」( 第4楽章の後半に登場するヴァージョンの方 )が、
一時期 「アリナ〇ンV」のコマーシャルに使われていたのには驚きました。

第1楽章の開始の部分、その序奏が「統一テーマ」です。
kintoki の大好きなクラリネットで奏でられます。
テンポが速くなってから、そのテーマを元に組み立てられた第1主題が登場してきます。
いったん休止したあと、優雅なワルツのような第2主題が・・。
ココは聴きのがすわけにはいきませんよ〜。(*^^*) 

その後の音楽は、チャイ様(チャイコフスキーのことですよ。(^^;))
お得意のドラマチックな展開をみせます。

続きは次回へ。 (*^^*)




   第42回 <元祖・ダンスミュージック?>  2006年12月 9日


前回の続きです。
曲は「のだめ」のテーマ音楽として、ブレイク中(・・かな? (^^;))
ベートーヴェン「交響曲第7番イ長調」
それぞれの楽章が、それぞれ特徴あるリズムでまとまっていて、
交響曲全体が軽快なリズムに支配されています。

第1楽章の冒頭、ジャーン・・と始まり、
なにやら覚えにくい音楽が続きますが・・・(^^;) 
この4分ほどの少々、がまんの序奏の後・・(^^;) 、
この楽章の特徴的な「タッカタン・タッカタン・タッカタン・・・」っていうリズム
  (言葉では、少々説明不足をお許し下さい。(^^;)) にのって、
「待ってました」の「のだめ」のメロディーがやっと出てきます。
ベートーヴェンの作った中でも、特に軽快でノリノリなメロディーです。

第2楽章は、一転して、暗い音楽 ・ ・ (-.-;)  ですが、
俗に「不滅のアレグレット」って呼ばれる有名な部分で、
ここのメロディーは、サラブライトマンがアルバムでも歌っていますね。
「タン・タ・タ、タン・タン」っていう特徴的なリズム、
繰り返されるメロディーの上に
さまざまな対旋律が組み合わされ充実した音楽を聴かせます。

第3楽章は、先の楽章の「ノリ」が戻ってきます。
この楽章の終結の後、さらに「ノリノリ」な第4楽章が始まります。
  (「のだめ」では、この楽章も使われていましたね。)
同じメロディーを何度も繰り返し、盛り上げ、聴衆を熱狂の渦へとを導いていきます。

この曲、「どっしり」と大地を踏みしめるような演奏や、
どちらかというと「やけくそ」気味で突っ走る演奏(いわゆる「爆演」・・爆発的な演奏)など
いろいろあって聴き比べても楽しめます。

もちろん kintoki は、想像されるとおり・・爆演が好きです。 (^^;) 




   第41回 <「のだめ」のこの曲・・>   2006年12月 2日


最近、ビックリしたのは、標題(「運命」とか「田園」とか、「月光」とか)のない、
この曲が、テレビのドラマでバンバンかかっていたことです。
それは、月曜の夜9時から放送中のドラマ(この文を執筆中の時。)です。
そのドラマは、もともとコミックからのドラマ化、
「のだめカンタービレ」
以前から、人気コミックとは聞いていましたが、テレビでも大人気だそうで・・。
曲は、ベートーヴェン「交響曲第7番イ長調」

以前、ここでも紹介しましたが
    (第4回参照、下のほうにあります。(*^^*))、
kintoki の好きな、ベートーヴェンの好きな交響曲は、
「第4番」「第6番(田園)「第7番」。

その第7番が一挙に有名に・・。
時代は変わりました。うれしいことです。(*^^*)
その、第7番、いったいどこが魅力かといえば、
全体に明るさにあふれ、生気に富んだリズムが全曲を支配しているって所でしょうか。

次回は、この曲の紹介です。
あのドラマで、この曲に興味を持たれた方、必見(?)ですぞよ。 (*^^*)




   第40回 <天才モーツァルトの交響曲>   2006年11月 20日


ト短調の交響曲で1番有名なのは、
今年、生誕250年のモーツァルトのあの曲ですね。
交響曲第40番ト短調K550です。
タイトルはなにやらいかめっつい感じですが・・(^^;)  
誰でも知ってる(猫でも知ってる・・!?)あの曲です。
最初のメロディーばかりが、やけに有名ですが、全曲を通して楽しめます。(*^^*)

第1楽章が始まってすぐに、あの例の有名なメロディーが出てきます。
1度聴いたら忘れられないメロディーです。

続く第2楽章は、明るさと寂しさが渾然一体となった音楽で、
ある意味、モーツァルトらしさがいっぱい出てる所でしょうか。
そういえば、
「冬の道を1人、孤独感を感じながら、とぼとぼ歩いている感じ」って
誰かが言っていたのを思い出しました。

第3楽章は、短いのですが、いくつかのパートが
何層にも重なりながら
の重厚な音楽が魅力。

さらに、第4楽章は、最初の第1楽章と音楽的に、対になっていて、
曲の後半、いくつかの転調や各楽器間の音楽の綾が、
いかにも天才モーツァルトを感じさせる音楽です。

チャンスがありましたら、1度聴いてみて下さいね。(*^^*)




   第39回 <シューマンのこの1曲>   2006年10月 6日


このところ、ロシア系の作曲家が続いてましたが、
今回は、誰もが知っていて、
そして子供でも練習すれば弾けそうで、
でも、実は、かなり奥の深いこの曲
を紹介します。

kintoki も最初、この曲ってなんて単純なんだろう、
同じメロディーばっかり・・・
なんて、思ってました。 (^^;) 
でも、逆に、年とともに次第にこの曲の魅力にはまり込んでしまうわけで・・。

ドイツの作曲家シューマン「トロイメライ」です。
「子供の情景 作品15」の中の1番有名な1曲。
「子供の情景」とはいっても、大人になってから、
子供の頃を思い出してるって感じのピアノ曲集
です。

その「トロイメライ」ですが、「夢」と訳されます。

繰り返しのように思われるメロディーの中で、
実は、微妙に揺れ動きながら、変化してゆく音色、
そして、飛翔するファンタジーが展開
されていきます。
それこそ「夢」の中をさまよっているような感覚って言ったらいいでしょうか。
感傷的な気分も感じつつ、
でも、なにか懐かしく、聴き終わると、優しい気持ちになってきます

こんな時代だからこそ、耳を傾けたい1曲かもしれませんね。 (*^^*)




   第38回 <楽しさ、はじけた、おもちゃ箱?>   2006年8月27日


ラフマニノフ、グリエール、チャイコフスキーと続いて、
またまた kintoki の好きなロシアの作曲家です。
それも、あんまり知られていない、ややマイナーな方。
グラズノフ「ヴァイオリン協奏曲イ短調」を紹介します。
この曲、実はとってもいいんですよ〜
時間も20分ほど。手軽に聴けます。それでは、その聴き所です。

最初は、物悲しいメロディーで、音楽が始まります。
その後、映画音楽にも使えそうな優しく、美しいメロディーが出てきます。
どちらも、ヴァイオリンっていう楽器にぴったりのメロディーで、
それにすっきりとしたオーケストラの伴奏が付きます。

途中、カデンツァ
(ヴァイオリンのソロ部分。いわゆる見せ場ってヤツですか。)をはさんで、
後半がはじまりますが、ココがまた楽しい部分。
ロシアの民族楽器「バラライカ」を模倣した部分、
ハープ、フルートに合わせて、飛び跳ねるようなヴァイオリン、ココが聴き所
ホントに、短い部分ですが、子供のおもちゃ箱をのぞいたような
楽しいニュアンスいっぱいな音楽がはじけます。


(あくまで kintoki の独断ですが・・・)
ギル・シャハムのヴァイオリン、
プレトニョフ指揮ロシア・ナショナル管弦楽団の演奏
オススメです。
機会があったら、ぜひ聴いてみて下さいね。(*^^*)




   第37回 <すべては「無」の中へ>   2006年7月23日


今回は、連載中の・・(^^;) チャイ様「悲愴」のいよいよ最終回です。
今回もまたまた長〜い長〜い紹介ですよ〜(^^;)


   幸せの絶頂かと思われた場面から一転、
   「運命」のテーマが鳴り響くと同時に、
   上條レイカは、教会をつつむ恐ろしい闇の中で、
   そこへ、へなへなと倒れこんでしまいました。
    そして すべての参列者も、その場で意識を失い倒れこみました。

   そんな中、苦しみもだえる橘の背後から、再び、影山の姿が浮かび上がります。
   彼は、橘に憑依し、チャンスをうかがっていたのです。
   どこか影あるコーチ・橘こそが、影山を交通事故で轢き殺した男だったのです。
   それを知る由もない橘はその場で息絶えます。

   影山は、橘への恨みと、自分が贈ったネックレスで思い出した
   「彼女への愛そのもの」を捨てきれなかったのでした。

   なんとか起き上がった上條は、
   再び彼を安らかな永遠の眠りにつかせるため
に戦い、
   また、影山は、彼女を殺そうとしているというよりも、
   一緒にいたいという気持ちで、自分のいる世界へ誘い込もうとします。

   上條は、彼との思い出の一瞬・一瞬を思い出しながら戦います。
   今生きているこの世界と、
   彼が誘う「あちらの世界」との狭間
で苦しみぬいた末、
   彼女が選んだ道は・・・。

   「大好きな彼の元へ・・・」。

   それは、決して「死」そのものを選んだわけではなく、
   自身の「幸せ」を求めた結果だったのでしょうか? 
   また、愛しあうものは「生」と「死」を超越しているって事だったのかもしれません。
   2人の霊は、この世を吹っ切るかのように、闇に吸い込まれていくのでした。

   そして、物語は、再び最初の真夜中の静寂の中へと・・・。<完>



         <この物語のすべては、もちろんフィクションです。(^^;)>

これでおしまいなんですけど・・ (^^;)

いよいよ、例の妙な・・(^^;) 物語が幕を閉じました(^^;)
こんな彼女の気持ちをあらわしたかのような「悲愴」の第4楽章です。

また今回も、先の第1楽章と同じく、曲の紹介の中で出てくる、
「第1のテーマ」を元婚約者の彼の魂のさけび、
「第2のテーマ」を寂しげな瞳が印象的な美しい女性霊媒師の心と、
置き換えて
読んでみて下さい。

それでは、第4楽章の紹介です。
最初っから、チャイ様、意外な技で音楽を開始します
とっても意外で驚きます。

なぜって、あの大音量の前楽章を受けたにもかかわらず
全く違うすすり泣くような「第1のテーマ」で音楽は始まります。
それも、第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリン、
両パートいっせいに引くと初めてメロディーに聴こえる
っていう大技。
なので、それぞれのパートごとで聴くと
全くメロディーには聴こえない
っていう不安定なメロディーです。
  (これは、1パートで弾くと、このメロディーがあまりにも感傷的になりすぎるから、
  と言われてますが、どうしてこうしたのかは、チャイ様に聞かなければ分かりません。)

また、このメロディー、実は、第1楽章のあのうごめくような序奏、
または「第1主題」に部分的に似ています

(つまりあの「戦闘的な怨霊」のテーマ (^^;)。)
意図したものかどうかは、やっぱりチャイ様に聞かないと分かりませんが・・。)

そのあと、音楽はいったん安らかな部分へと到達します。
そして、下降してくる優しい感じの「第2のテーマ」が登場します。
このメロディーも、実は、第1楽章の甘く、
それでいて、どこか青白く、寂しげなあの「第2主題」に似ています

(つまりあの「寂しげな瞳が印象的な美しい女性霊媒師」のテーマ (^^;)。)
つまり、あの第1楽章と、この第4楽章は、音楽的に対になっている感じですね。

そのあと、再び「第1のテーマ」が登場し、
「死」との闘争の中、クライマックスへ到達していきます。
その後、「死」に対して力なく敗れたかのように、
音楽は急速に弱まり「タムタム(一種の打楽器)」の一撃によって
「生」から「死」への暗示がもたらされます。
そして、先ほどはあんなにも優しかった感じの「第2のテーマ」が、
暗く寂しい短調に転調して登場し、
ますます音楽は弱々しく、
そして、この交響曲の冒頭を雰囲気を再び思い起こさせるように
力なく「無」の世界へ沈んで、曲を閉じます。

そんなわけで、 全曲を通して聴くと、
「負」のパワーが強烈
に渦まいている
ひとつの大河ドラマのようでしょ。(ちょっと大げさですけど (^^;)。)
<第33回>のところで紹介したように、
曲が終わったとき、観客席からは、すすり泣きが聞かれたってことも分かる気がします
実際、生の演奏会でこの曲を聴くと、曲が終わってから
「かなしばり」にあった様な状態で、誰も拍手が出来なくて、
しーんとした緊張感あふれる沈黙に包まれることがあります。
それも、この曲を生で聴く醍醐味です。

でも、kintoki の紹介を聞いてると
この曲って「悲愴交響曲」っていうより、「霊媒交響曲」って感じですけど・・(^^;)

聴くたびに新しい発見をする名曲かと思います。
チャンスがありましたら、1度聴いてみて下さいね。(*^^*)

ずーっと、この曲の紹介が続いていましたが、
次回から、新しい曲の紹介になります。(*^^*)




   第36回 <つかの間の幸せ?>   2006年7月11日


ここのところ、連載中の・・(^^;) チャイ様「悲愴」の続きです。


      あの霊媒師に・・新しい恋人が!!
      「えっ」っていう、驚きの展開ですが・・(^^;)

    彼と別れてから数ヶ月・・・すべての不安な気持ちを吹っ切るため、
   上條レイカは、たまたま通りがかったスポーツジムに通い始めました。
      ( 霊媒師と、スポーツジムって
      イメージがかけ離れてますけど・・(^^;) 気にしないでね。)

   そこで、若い男性コーチ・橘茂樹に出逢います。
   彼は、明るく陽気な表情の中に、時折なぜか、
   暗い表情を見せる不思議な青年でした。

   だんだんと苦しみから開放され、少しずつ彼に惹かれていく上條レイカ。
   彼女は、なぜだか不安な胸騒ぎがよぎりつつも、2人は愛を確かめあうのでした。

   そんな幸せに包まれる中、教会での結婚式を迎えるにいたるのでした。
   その結婚式当日、信じられないことが。
   幸せの絶頂、2人を祝福する鐘の音が打ち鳴らされた時、
   教会は不穏な空気に包まれ、空は急激に真っ暗になり、
   茂樹はその場に倒れるのでした。

   まさに、幸せの絶頂にみえたかと思われた瞬間、
   「運命」のテーマ
が響き渡り・・ 

              (つづく)


またしても、曲と一見、関係なさそうな例の物語の続きから始まってしまいました。(^^;)
こんな彼女の気持ちをあらわしたかのような「悲愴」の第3楽章です。

先の楽章から一転、第3楽章は、小さな細かい音と、不思議なリズムで始まります。
明るく軽快なのですが、どことなく気ぜわしく不安定な感じもします。
この楽章の最後に向かって音楽は、どんどん、成長・増幅し、
全管弦楽での、大行進曲になってゆきます。

まさに、ココがこの交響曲の音量的なクライマックスの終結部の部分、
ベートーヴェンの「運命」のテーマと同じ3連符の強打でこの楽章をとじます
なんか、意味ありげでしょ?
そして・・・
さらに急展開の第4楽章へ。
この「運命」の強打音のあと、へなへなと・・・。

あの美しき女性霊媒師の運命は・・・!!
とっても、ベタですが・・・ (^^;) ココで、次回へ続きます。




   第35回 <不安げな夢>   2006年7月 2日


前回のチャイ様「悲愴」の続きです。


   舞台は変わって、さわやかな朝の風景。

   明るい日差しが差し込む中、ひとり、美しき女性霊媒師・上條レイカは、
   彼の写真を見ながら物思いに沈んでいます。
   愛する彼を怨霊の呪縛から救いました。
   しかし、彼には、もう逢えない。
   安堵の気持ちと、淋しい気持ち
   心の中では、何度も何度も、繰り返して・・・。

   思い出されるのは、照れ屋な彼の表情や、首をやや下に傾け、
   伏した目線を不意に相手に向けるしぐさ、そして熱い抱擁。
   彼が怨霊から解き放たれた事に対しては、
   安堵の表情を浮かべるのですが、しかしまた、
   この自分自身の手で、彼を「あの世」へ送りだしたことに対しては、
   自分自身を責めながら。

   2つの気持ちが、心の中で葛藤するのでした。

               (つづく)


またまた、前回の変な物語の続きから始まってしまいました。(^^;)
こんな彼女の気持ちをあらわしたかのような「悲愴」の第2楽章です。

一抹の不安を残しつつ、穏やかな音楽で終わった、第1楽章を受け、
続く第2楽章では、ワルツふうの音楽が展開されます。
最初に出てくる1番目のテーマは、チャイ様らしい美しく、優美なものですが、
どことなく不安定なのは、ロシア特有の5拍子のメロディーだからでしょうか。
そのメロディーは、次々にいろいろな楽器に受け渡され、音楽は膨らんでゆきます。

その後、淋しげな2番目のテーマが出てきます。
一定のリズムを淡々と刻むティンパニが、不安感をあおります。
この2つのテーマを繰り返しながら音楽は、終わります。
この楽章の最後は、不安感漂う2番目のメロディーが
明るい調へ転調
して、ほっとした感じで終わります。

この続き、第3楽章は、物語で言う「起承転結」の「転」にあたる部分、
音楽の雰囲気が一挙に変わります。次回へ続きます。 (*^^*)




   第34回 <「無」から始まるドラマ>   2006年6月24日


今回は、前回の続き、チャイ様の、交響曲第6番ロ短調「悲愴」です。

この曲が、好きだからこそ、今回は・・

まったく、ありえない kintoki 作、少々ふまじめな「空想短編恐怖小説」 (^^;) と、
超まじめな「悲愴交響曲」の音楽的構造の分析と解説 (^^;)  

「2本立て」になりますが・・・興味のある方は、お付き合い下さいね。


   真夜中の静寂・・・。
   閑静な高級住宅の中、ツタが生い茂る一軒の不気味な屋敷にて。
   そこに迷う込んだ人々を次々に襲う、不気味な男の影が。
   あの日、そう、この男の結婚式の朝、この屋敷の前、暴走してきた
   飲酒運転の自動車が彼に突っ込んできて・・・。
   彼は、婚約者への想いと、この世への恨みによって、成仏できず、
   人々への復讐を繰り返す「戦闘的な怨霊」となってしまったのでした。

   その怨霊を成仏させるため、どこか寂しげな瞳が印象的な、
   若き女性霊媒師「上條レイカ」が登場
します。
   恐るべき霊力と衝撃波で攻撃してくる怨霊。命をかけた戦いが始まりました。

   その戦いの最中、ふと・・・

   首をやや下に傾け、伏した目線を不意に相手に向ける怨霊のしぐさ。
   上條レイカは、そのしぐさがどこかで見た事があると思い出します。
   容赦ない攻撃が続く中、上條の攻撃が、怨霊の肩口にヒット、
   破れかけた服からのぞいた背中に、見覚えのあるあざを見つけます。

   彼女は、ここで、思い出します。

   この怨霊が、事故で数ヶ月前に亡くなった
   自分の婚約者「影山雅人」だということを。

   怨霊となってしまった彼には、霊媒師が、かつての恋人と気付いていないのか、
   恐ろしい霊力で襲ってきます。
   かつて、愛しあった2人ではありますが、霊媒師は、怨霊と命がけで戦います。
   劣勢の上條。
   
   最後の一撃とばかり、彼女を押さえ込んだ、怨霊ですが、
   ふと、自分がかつての婚約者に贈ったネックレスを
   彼女の胸の奥に見つけ、一瞬、攻撃がひるみます。
   その瞬間、彼女は、形勢を逆転させ、最後の力を振り絞って・・・。
   彼を成仏させることに成功したかのように見えたのですが・・

                (つづく)


なんのこっちゃ・・ですが・・・ (^^;)

この先、やっと、まじめな紹介になります。(^^;)
少々、強引なそして、不謹慎なたとえをして、
お叱りを受けるかも知れませんが、お許し下さいね。

こうすることで、この第1楽章全体の手引きになるかと思いまして・・(^^;)
それは・・・・

後の紹介の中で出てくる、
「第1主題」を戦闘的な怨霊、
「第2主題」を寂しげな瞳が印象的な美しい女性霊媒師と、
置き換えていただく
って、ことなんです。

それでは、改めて、曲紹介を・・

第1楽章は、「無」の中から不安げに生まれてくる、うごめくような序奏で始まります。
それは、後に出てくる、この楽章の主要なメロディーの伏線になってます。
テンポが速くなり、その主要な、闘争的なテーマ(第1主題)が始まります。
その後、音楽が緩やかになって、甘く、それでいて、どこか青白く、
寂しげな、下降してくるメロディー(第2主題)が歌われます。
このメロディー、実は、以前、某・超有名運送会社がCMに使ってましたが、
チャイ様、渾身のすばらしいメロディーだと思います。
そのメロディーが、再度、クラリネットによって、寝静まるように奏でられたあと、
大音響とともに、息もつかせない充実した「展開部」へ

先ほどの第1主題を用いて、まるで恐ろしい恐怖映画を見るがごとく、
ドラマチックな音楽が展開
していきます。
先ほどは、優美に登場した、下降する第2主題も、
今回は、形を変えて短調で、第1主題と、交差
してゆきます。
テンポがやや、ゆったりとして、いったんクライマックスを迎えます。
その後、明るさを取り戻した第2主題が回帰してきます。
最後は、闘争的テーマだった、第1主題が形をかえて
(どことなく、一抹の不安を残しつつ穏やかな音楽で終わってゆきます。

楽章全体のドラマチックで起伏ある音楽そのものはもちろん、
この第1主題(例の「怨霊」 (^^;) )と、
第2主題(例の「美しい女性霊媒師」 (^^;) )の交錯も、聴き所かなって思います。

うわーっ。
なんだか、長〜くて、変な曲紹介になってしましましたが・・。 (^^;)、
音楽そのものは、とてもすばらしいですよ。 (*^^*)
 
およそ20分弱の充実した「第1楽章」から、
美しいですけど、どこか不安定で寂しげな第2楽章を迎えます。

まだまだ、長〜い紹介になりそうですけど・・・続きは次回へ。 (*^^*)




   第33回 <チャイ様>   2006年6月 4日


いよいよ、今回は、kintoki の大好きな曲です。
中学校の頃、たまたまFMで聴いて以来、どっぷりと、はまってしまい、
それ以来聴き続けて、四半世紀・・ (^^;) 

どのくらい好きかというと、うちの部屋には、この曲のCD
なんと指揮者・演奏団体違いでさまざま・・・・ありました。
数えてみたら、なんと50枚以上!!・・・も、たまってました (^^;) 。
まさしく、この曲のマニアでしょ。 (^^;)

その曲というのは、チャイコフスキー(略してチャイ様って呼んでます。)作曲、
交響曲第6番ロ短調「悲愴」です。
チャイ様っていえば、有名なバレエの「くるみ割り人形」や、「白鳥の湖」
誰でも冒頭部分を知ってるピアノ協奏曲の第1番
最近、「おー人事・・」のコマーシャルで、やたら冒頭が有名になった「弦楽セレナーデ」
同じく、弦楽曲で超有名な「アンダンテカンタービレ」など、いろいろ名曲があります。
(あくまで独断ですけど・・)クラシック界のメロディーメーカーといったら、
チャイ様は3本の指に入るでしょう。

ところで、この曲、なんて言ったって、「負」のパワーが強烈にうずまいています。
  (でも、そこが、何回も聴きたくなってしまうツボですけど・・)
初演時(チャイ様本人が指揮!!聴けるなら、聴いてみたかった・・)は、
聴いてる観客も、意味がわからなかったっていう話です。
何がって、その時代、交響曲の最後は、明るく大盛り上がりで終わるのが、お決まり。
が、しかし、この曲、最後が、恐ろしく暗く消え入るように終わります


でも、その初演のわずか、9日後、チャイ様は、急死。

  (料理店で飲んだ生水でコレラになって亡くなったという説が有力ですが、
   同姓愛がばれそうになって自殺?、また、ロシア当局による他殺なんていう説も。
   真相はいまだ?です。)

再演された時、作曲者本人が、自らの死を予感していたかのような音楽そのものを、
聴衆が感じたのか
、観客席からは、すすり泣きが聞かれたってことです。
で、その曲の kintoki 流の紹介は、次回からじっくりと。(*^^*)




   第32回 <誰・・それ??・・って作曲家>   2006年4月20日


っていうわけで  (・・って、なかなか唐突ですが・・(^^;) )、
今回は、かなりマイナーな作曲家です
グリエール「ハープ協奏曲」です。
世の中には、あまり知られてないけど、聴いてみると結構いいって作曲家、
または、いい曲ってものがありますねえ。
kintoki は、そんな曲を宝探しのように、日夜探していますが・・・
そんな中、この曲をラジオで聴いたのです。
ロシアの作曲家で、1956年に亡くなってるので、比較的最近の方です。

kintokiの好きな楽器は、
弦楽器、クラリネット、ティンパニ、ハープなどですが、
ハープの協奏曲は、比較的少ないので、うれしい限り。(*^^*)

この曲は、第1楽章の冒頭から、幸せに満ち溢れたハープの音色が登場します。
どこか、ディズニー映画を思わせるような、明るく、暖かい曲調です。
気持ちがほっとするような感じです。
第2楽章の変奏曲、どこかコミカルで、浮き立つような第3楽章 、どちらも楽しめますよ。
チャンスがあったら、是非、聴いてみて下さいね。

4回連続で、協奏曲が続いてしまいました。
次回は、いよいよアレを・・??  o(@.@)o ??
kintoki が1番CDを集めまくってるあの名曲を・・ (*^^*)




   第31回 <フィギアで有名な・・>   2006年3月 7日


フィギアスケートでの日本人選手の活躍は、うれしかったですね。
そこで今回、4位の村主章枝さんの使っていた曲の紹介です。
いい曲だったでしょ。(*^^*) 
ロシアの作曲家、ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番 ハ短調」です。

この作曲家の名前って、あんまり知られてません。
以前「妹」っていうトレンディードラマの中で、
実は、交響曲第2番の美しい第3楽章が使われていました
また、エキシビションの中で、荒川静香さんが使っていたかなり美しい曲
「パガニーニの主題による狂詩曲」の途中の変奏部分)も、
この作曲家だったのですよ。ロマンティックな作風は、kintoki 好み
(でも、全然、kintoki は、ロマンティストでは、ありません・・(^^;) )

では、この曲の紹介です。
第1楽章の最初、オーケストラじゃなくて、聴く人の裏をかいて・・
いきなりピアノだけ、そして意味ありげな弱い和音で始まります。
クレッシェンドの末、分散和音が弾かれ、その上を満を持して、
オーケストラが颯爽と登場かっこいいねえ
その主題の後に、美しい主題(第2主題)が出てきますが、
ここで、もう、ラフマニノフ節が全開
どこか寂しげですが、ロマンティックな美しいメロディーが出て来ます。

でも、この曲の白眉は、第2楽章
ただ、美しい。それだけ。他に言葉はいりません。
言ってしまえば、恋愛映画のワンシーンを見てるような感じ。

第3楽章も、なかなか味のある感じ、ややノスタルジーも感じさせながら、
音楽はダイナミックに展開してゆきます。
これはもっともっと、聴かれてもいい曲ですねえ。

チャンスがあったら、1度聴いてみて下さい。
そうそう、トリノ五輪のフィギアで使われた、
クラシックのオムニバスCDもよく売れてるそうですよ。




   第30回 <みやびなモーツァルトの世界>   2006年2月14日



今回は、今年、生誕250年ってことで、
なにかと話題の多いモーツァルトの曲を紹介します。
膨大な作品群の中で、特に、みやびで美しい
「フルートとハープのための協奏曲 ハ長調」
です。

一言、kintoki 流に例えれば・・・
仲むつまじい新婚さんの朝温かいコーヒーと、こんがり焼けたトースト、
ベーコンエッグ、それにヨーグルトとくだものがテーブルに並べられて・・・。
サンルームには、ほのかに流れているこの1曲
って感じ・・(^^;)  でしょうか。

間違っても、テーブルの上に、納豆や、メザシって感じでは、ありませんねえ。  (^^;)

聴いていただくとよくわかりますが、このフルートと、ハープの組み合わせって絶妙!!
ビジンダー「改造人間キカイダー」に登場。志穂美悦子さんが演じてました。)が
弾いてるのを聴いて以来、ハープはkintoki のお気に入りの楽器です。

   なんか、みやびなモーツァルトのお話がへんな方へ・・(^^;)

聴き所は、全曲です。最初から最後まで、どこを聴いても、「幸せ」になってきます。
特に、2つの楽器だけで会話を交わす所(各楽章の最後の部分)などに
耳をかたむけられてみては。(*^^*)

ベタな言い方ですが、まさに、神様が人類にすばらしい贈り物(=音楽のことですよ。)を伝えるために、遣わした媒体としての存在、モーツァルト!!って気がしてきます。




   第29回 <今回、ちょっとマニアックな1曲>   2006年1月24日



今回は、あまり知られていない曲です。それも、現代音楽
俗に、意味不明で、わかりにくくて、
かなりなクラシックファンでも敬遠されがちな分野です。 (^^;) 
が、たまたま中には、「宝くじ」当てたようないい曲に巡りあう事があります。
そんな1曲。マイケル・ナイマン「ピアノ協奏曲」です。

その名前を知ってみえる方があるかもしれません。
数年前の「ピアノレッスン」って映画の音楽やった人です。
あの映画を再編集して、4楽章からなる、ピアノ協奏曲に仕立てられた曲がこの曲です。
クラシックとロックとジャズを混ぜたような疾走感とノリが「売り」です。

(知ってみえる方がきっと少ないであろう・・・(^^;) )
イギリスのプログレッシブバンド「イエス」「Close To The Edge」のような感じ
1楽章の冒頭からそんなイメージで始まり、次第にテンポが動いてゆきます。
2楽章の不思議な和音感覚。。
3楽章変拍子系のノリノリリズム
またその中間部、空中で浮遊するような感覚の美しさ
4楽章では音楽はまた疾走を始めます。
聴いているうちに・・・、
何でしょう、
この、自然に自分の身体から湧き出してくる律動感

ちなみに、1枚1000円程度の格安クラシックCDの
「NAXOS(ナグゾス)」で聴くことが出来ます。 (*^^*)




   第28回 <化石やピアニストって動物??>  2006年1月13日



今回は、サン=サーンス作曲の組曲「動物の謝肉祭」の続きからですね。

6曲目、「カンガルー」飛び跳ねた感じでしょうか。
7曲目、「水族館」。この曲、初めて聴いた時、驚きました。
なぜって、音楽で、水のゆらぎが表現されている!!って感じですから。

8曲目、「耳の長い登場人物」。ろばですね。
9曲目、「森の奥のかっこう」
急に森の中にぽつんと置かれ、さまよった感じの中、
遠くからかっこうの鳴き声が聞こえてきます。

10曲目、「大きな鳥かご」。誰が聴いても、
ココは、小鳥のさえずりに聴こえる事でしょう。
11曲目、「ピアニスト」ところで、ピアニストって、動物でしょうか? (^^;)
練習中のちょっと下手くそなピアニストを動物にたとえて、
笑ってるサン=サーンスさんが目に浮かぶようですねえ。(*^^*)

12曲目、「化石」。サン=サーンスより、前の時代の曲の引用がいっぱい出て来ます。
「きらきら星」とか・・。
サン=サーンス自身の交響詩「死の舞踏」のガイコツまで登場!! (^^;)
とは言っても、全然怖くありません。
今にも、はずれそうな、骨がカタカタなってる3枚目のガイコツです (^^;) 。

13曲目、有名な「白鳥」これほどまでに美しい曲ってそんなにありません
変幻自在に転調してゆく伴奏の上を、
優雅なメロディーが、「白鳥」のごとく、たゆとうって感じですか

何度聴いても、この曲、感動します。

14曲目、「終曲」。今まで出てきた動物たちが、
障害物競走しているように、いっきに登場します
なんて、楽しい曲なんだろう・・。

そんなわけで、
前回、「ちょっとピックアップしましょう」って書いたのに、
全14曲とも紹介してしまいました (^^;)。

捨て曲ないので、まとめて全曲聴いてみて下さいね。 (*^^*)




   第27回 <ユーモア満載 音楽の動物園?>  2006年1月 8日



新春企画として、今回は、クラシック初めてって方にも、
気軽に聴ける楽しい曲を紹介します。
フランスの作曲家、サン=サーンスの曲です。サン=サーンスって言えば、
他にkintoki の大好きな、ド派手な曲(パイプオルガン入りの交響曲)がありますが、
そちらの紹介は、またの機会って事で・・・。
今回は、組曲「動物の謝肉祭」です。

その組曲の中で、やたら、有名なのは、「白鳥」ですが、他にも楽しい曲が見白押し。
全曲聴いたって、そんなに長くないので、まとめていっきに聴いてみてください (*^^*)
「ライオン」「らば」「象」「カンガルー」「かっこう」・・
なんか、面白そうでしょ? (*^^*)

全部で、14曲。その中で、ちょっとピックアップしましょう。
1曲目は、序奏に続いて、のっしのっしと「ライオン」登場
でも、どことなく滑稽な感じ、ちょっと3枚目なライオンです。
2曲目は、「おんどりとめんどり」ちょこまか動いて、コケコケ鳴いてます
3曲目「らば」。足が速い動物ゆえ、駆け回っていますねえ。
4曲目「亀」。いかにも、のろそうな足どり。
そう、この曲ってよく聴くと、ネコでも誰でも知ってる「カンカン踊り」
(舞台で、おねーさん方が派手な衣装で、前に足上げて踊るあのお決まりの曲ですね。
あの曲が、超スローテンポで演奏されているのだー。
確かに亀っぽい (^^;)
5曲目「象」。作曲家のベルリオーズ、メンデルスゾーンからの引用が使われてます。
「象」とは、全く正反対のイメージの軽やかな「妖精の音楽」をもじって、
重々しい、どっしりした曲に仕上がってますよ。

後半は、次回に続きます。「水族館」とか、「化石?」とか出て来ます。




   第26回 <魔法の和音> 2005年12月23日



そういうわけで、今回は、ブルックナー交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」です。
ロマンティックって言ったって、恋人同士の語らいって感じじゃなくて、
オーストリアの美しい自然をおおらかに歌い上げる感じですかね。

まず、一番の聴き所は、第1楽章の冒頭
とにかくココが美しい
弦楽器の短いトレモロの上に、
いきなりホルン1本だけで、美しい瞑想的なメロディーが!!
ここからの数分がこの曲の命って思います。

あくまでkintoki 個人的な感想ですが・・(^^;)
そんな、メロディーと、それを支える伴奏の和音の移りかわりが、
ブルックナーの魅力のひとつだと思います。
そのホルンのメロディーのあと、全合奏になりますが、
ここで全体が、まるくオルガンのようにブレンドされている演奏が、kintoki の好み。
金管楽器が、ババーンと鳴り響く演奏は、ちょっと苦手。
今のところのお気に入りのCDは、リッカルド・ムーティ指揮のベルリン・フィル
先日、FM放送で聴いた、チョン・ミョンフン指揮東京フィルも、とっても好みでした。

うわーっ!
第1楽章の冒頭だけで、いっぱい書いてしまいましたので、後は、手短かに行きます。(^^;)


その他、kintoki の好きな所は、冒頭のホルンのテーマが、
少しじらしながら盛り上がった後で再現される第4楽章の頭の部分
また、第4楽章の最後クライマックスに向けて、全合奏の和音が、
次々に、魔法のように移り変わり、盛り上がってゆく終結部!!

(やっぱり、チョンの演奏がいい感じでした。)

この第4交響曲は、かなり印象の違う、と言うか、
まったく違ってたりもする別バージョン(第1稿)があります。
それを聴いた時は、かなり驚きました。
エリアフ・インバル指揮フランクフルト放送交響楽団で楽しめます。
良かったら、聴いてみて下さいね。




   第25回 <石ころ数える作曲家?> 2005年12月10日



今回、オーストリアの作曲家、ブルックナーを紹介します。
彼は、マーラーと並ぶ、後期ロマン派の大作曲家ですが、
クラシックをあまり聴かない方は、あまりご存じないかもしれません。
交響曲は、番号が付いてるものだけで、9曲。
(第9番は、大作曲家のジンクスどおり、やっぱり未完。
そのジンクスの話は、マーラーの回でも紹介しましたが・・。)
付け加えて、なんと、交響曲第0番などもあります。

どこか、変った人物らしく・・・
次のような逸話を何かで読みました。例えば・・・
ずーっと独身で、60才過ぎてから、20才くらいの女性に求婚したり、
海辺かどこかでずーっと石ころの数を数えていたり、
歩いてる人を捕まえて、急に自分の交響曲の説明を始めたり・・、
自分の交響曲を神に捧げたり・・、
なんか、変った人でしょ?

同じ時代の作曲家といっても、kintoki の個人的な印象では、
マーラーが、次々に、手を変え、しなを変えて音楽を作るのに対し、
ブルックナーは、ずーっと、息長く、ゆったり、音楽が進んでいく感じがします。
そんな、彼の交響曲の中でも、kintoki 1番のお気に入りは、
交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」です。

実は、この曲には、懐かしい思い出があります。
kintoki の中学時代は、吹奏楽部。トランペットを吹いてました。
顧問のA先生が吹奏楽用に編曲した、この曲の1楽章を演奏したことがありました。
このA先生こそが、kintoki をこの道に案内してくれた大切な先生なのでした。

曲の紹介の方は、次回へ続きます。 (*^^*)




   第24回 <ブラームスと「どっちの料理ショー」?> 2005年11月18日



なんか、肖像画を見てると、かなり、いかつい?顔のブラームスを今回取り上げます。
(若い頃は意外に?ハンサムです。)
実際、kintoki の印象でも、彼の音楽は、ちょっとかたいなあと思ったりします。
聴く時にちょっと身構えます。(^^;) 
有名な、「ハンガリー舞曲第5番」などの他、様々な分野で名曲を残していますが、
kintoki が一番好きな曲は「交響曲第2番二長調」
この曲に限ります。やっぱり

冒頭の3つの音に導かれて
  (レ・♯ド・レ 〜 この音形が全曲中、何度も出て来て、全体を統一しています。)
ホルンのメロディーが奏でられた瞬間、美しい田園風景へと誘われます
この開始部分だけで、もうkintoki は、感動もんです。(←ちょっと大げさ (^^;))
その後、素敵な音楽が次々と展開。
いうなれば、メロディーの花束がたっぷりと奏でられるかのようです。

この曲で kintoki が好きなのは、かなり長めの第1楽章と、最後の第4楽章
この曲って全体に穏やかですが、その終楽章は大爆発! 
まさしく kintoki の大好きな世界。(*^^*)
何気にぼそぼそ始まりますが、後はお祭り騒ぎと化します。
そして、まさしく、ソコ。ソコのメロディーが以前
「どっちの料理ショー」の「特選素材」の所で使われていたのだー。
って何も気張って言うことでもないか・・(^^;)
最後は、ブラームスさんの曲としても珍しいくらい、
盛り上げるだけ、盛り上げて終わります。
ライブで聴くと楽しそう。
実際、kintoki は、去年この曲を聴きに行きました。
(kintoki の大好きな指揮者、マリス・ヤンソンス/
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
の演奏会。高いチケットでした。(^^;))




   第23回 <ただ今、kintoki 特訓中 ?> 2005年11月 3日



前回までは、結構、息苦しい大曲ばっかりだったので・・(^^;)
今回は、意外にも・・・ いきなり誰でも知ってるあの超有名曲を紹介します。

ただいま、kintoki も初心者ながら、ピアノ特訓中。(*^^*)
なんと、「エリーゼのために」。(*^^*)
あの曲って、覚えやすくてわかりやすいメロディーなので、 はじめは、誰でも
「お気に入り」になりますが、やがて飽きてきて聴かなくなる方が多いのでは・・
(それは kintoki だけかも知れぬ。) でも、久しぶりに聴いてみると・・・

あの小難しい顔をしたベートーヴェン大先生から、
限りなく遠いイメージの(言いすぎ? (^^;))、愛くるしいくらい可憐で、
繊細で、ロマンティックで、物悲しいくらいの可愛らしさ
ほめすぎ? (^^;))をも
持ちそなえたこの曲が紡ぎだされるとは・・・。
ただ、この曲を聞くポイントは、弾くピアニストによってかなり印象が違うってことでしょうか。
先日、ラジオでこの曲を聴いたkintoki は、
とっても「ウルルン」になりました。(←どんなじゃ。(^^;))
ピアニストは、アナトール・ウゴルスキこんな「エリーゼ」を聴きたかったって演奏でした。

好きな曲は、いろんな演奏家で聴くと、新たな発見があって楽しいものですね。
そこにも、クラシック音楽の醍醐味があるような気がします。
(kintoki なんて、チャイコフスキーの交響曲なんて、同じ曲の指揮者・演奏者違いのCDを
いっぱい持ってます。ただ集めるのが趣味になってるのかも。(^^;))




   第22回 <マーラー、最後の未完交響曲> 2005年10月31日



いよいよ、マーラーの交響曲全曲紹介の最終回。思い起こせば5月20日に始まり、

  >かなりな長期化計画になりそうな・・・・予感・・・・  (^^;)

で、5月28日の第1交響曲から約半年  (^^;)

今回は、未完の、交響曲第10番嬰ヘ長調です。
この時期、マーラーさんは、カミさん(カミさんとのお話は7月 8日の回を見てね。)
不倫の発覚や、自身の重い病気で、大変だったようです。
なので、音楽も明るいはずもなく・・・。

マーラー本人が完全な形で作ったのは第1楽章のみ。
(ただし、研究によるとこれだけでまだ終わる予定ではなかった、言われています。)
その後の第2楽章から、第3楽章途中までは、かなり完成していて、
第4楽章と第5楽章も、カンタンな形は出来上がっていたみたいです。
今では、研究家が補作していて、とりあえず、全曲聴くことが出来ます。
やっぱり長くて全曲で70分ほど。   (^^;)

この曲もkintoki には、まだまだ手に負えない曲なので、後はカンタンに紹介します。
やっぱり不安定で、穏やかでない第1楽章から始まります。
途中のトランペットに不協和音がぶつかる所が印象的。
その次は、やっぱり第4楽章の最後ですね。

       「ドン」

唐突に太鼓が大きく沈んだ音で叩かれます。
決して「黄桜」の呑(どん)や、どん兵衛じゃありません。(だれも思わないか。(^^;))
初めて聴いた時は、「コレってなんの音?」って思いました。
そのあとの第5楽章では、美しいフルートソロが聴けます。
途中、第1楽章の例の不協和音が戻ってきて、最後は消え入るように終わります。

マーラー自身、この曲の最後に「アルムシ」(カミさんの愛称)と記しているそうですが、
カミさんに何かを訴えかけたかったのでしょうか?


次回からは、通常ヴァージョンに戻り、
いろいろな作曲家のいろいろな曲を紹介してゆきます。




   第21回 <マーラー、運命の第9交響曲> 2005年10月16日



今回は、マーラーが全曲完成した最後の交響曲「交響曲第9番二長調」です。
<過去の大作曲家が「交響曲」を9曲書くと死んでしまうというジンクス>について
前回紹介しました。マーラーさんにしてみれば、前回の交響曲「大地の歌」が、9曲目。
今回の第9交響曲は、実質的には第10交響曲。
であるなら、この曲の完成と同時に、
死のジンクスから逃れられたときっと思ったでしょう。・・・・
しかし、マーラー殿、次の第10交響曲の第1楽章まで作曲してお亡くなりに・・・。
やっぱり番号付きの交響曲は、9曲となりました。

そんなわけで、今回紹介のこの曲も、「死の影」が漂う、
また一種の「悟り」さえ感じられる交響曲になりました。
また、マーラーの曲の中でも、対位法、和声法がかなり複雑と言われ、
ちょっと難解な感じがします。まだまだ、kintoki には、手に負えない曲って感じです。
なので、紹介はコレまでにいたします・・・
っていっても、音楽の内容を全然紹介してませんねえ・・。
なのでほんの少しだけ、紹介を・・。

第1楽章は、短い序奏の後、主題が奏でられます。
穏やかそうで、でも、どことなく不安定なメロディー。
そんな音楽は、時折、不協和な響きを伴いながら、
時には、激しく情熱的に、また穏やかに抒情味たっぷりと歌われますが、
全体にkintoki には、複雑な感じがします。
(まだまだ、聴きこみ不足です。(^^;))

第2楽章の方がいくぶん、聴きやすいかも。
その後の第3楽章は、またまた、複雑な音楽。いろんなテーマが交錯します。
(途中、彼の第3交響曲の「牧神のテーマ」がなぜか聴こえてきます。)
核爆弾が投下されたがごとく、激しい響きで曲を結び、
ほの暗い不安定なテーマで第4楽章が始まります。
この楽章、とても重苦しい緊張感を伴って演奏されます。
まるで、「死んでゆく」ような感じ、って言ったって、
いまだkintoki は死んだことはありませんが・・(^^;) 。

それは、マーラー自身が、この楽章の最後の所に書き記した指示なのです。

全体には、やっぱり重々しい曲で、一般に、マーラーの大傑作と言われますが、
この交響曲から、聴き始めると多分、
「マーラーはちょっと苦手」って事になるかも知れませんので、
他の交響曲を聴いてから最後に聴かれることをオススメします。
またまた、長くなってしまいました。 (^^;)

そして、長々と続いた「マーラー全交響曲紹介シリーズ」、次回が最終回です。




   第20回 <聴くと自殺者が出そうな・・交響曲?>  2005年8月28日



今回は、ちょっと紹介するのは、気が引ける曲ですが・・  (^^;)

歌付きの作品、マーラー「交響曲・大地の歌」です。
なぜなら、この曲の初演の時(初めて公の場所で、演奏する時)、指揮者が
「この曲を聴いたら、自殺者が出るのではないか」と危惧したほどの内容です。
また、マーラーさんも、過去の大作曲家が「交響曲」を9曲書くと死んでしまうという
ジンクスに悩まされ(例えば、ベートーヴェン、ブルックナーなど)、
わざわざ、この曲に第9番と付けずに発表したということもあり、
曲の中間部に明るいところもありますが、それは、暗黒の中の、一瞬のきらめき程度
かえって、その明るいところがあるからこそ、
曲全体に、より「死の影」や、「人生の無念さ」が漂います。

もっとわかりやすく言ってしまうと「この永遠の中で、
一瞬の人生のために、なぜ、私は生まれてきて、死んでゆくのか?」

って感じでしょうか。重く、暗く、でも、人生の本質的なテーマのような気がします。

って言ったって、いつものkintoki のキャラと
この曲の内容があまりにもかけ離れた感じなので・・・  (^^;)


曲紹介は、ココまでとして・・・
興味のある方だけ、この曲、聴いてみてください。




   第19回 <人類総動員の大交響曲> 2005年8月 7日



今回こそは、手短にをモットーに紹介します。 (*^^*)

マーラー交響曲第8番変ホ長調です。「千人の交響曲」ってあだ名があります。
マーラー自身も、
「これまでの私の作品の中で1番大きなもの」
「いままでの私の交響曲は、すべてこの曲に対する序曲にすぎなかった。」

なんて言ってます(←なんという、大胆発言!)。
なんてったって、オーケストラの編成がすごい。
大オーケストラに、パイプオルガン、大合唱団に、
独唱者も含めて、「千人」の演奏者が必要なくらい・・・。
なので、曲の冒頭から、すごい迫力で開始されます。

演奏するのも大変だ。
曲の長さも80分くらい。
聴くのも大変。
というわけで、実は、kintoki 、この曲は苦手です (^^;)。
なので、紹介もこのへんで、おしまいです。

今回は、短かったと・・思います。  (^^;)




   第18回 <アコースティックギター 入り交響曲> 2005年8月 2日



ここのところ、いくら、マーラー好きといっても、長々文章を書きすぎなので・・・ (^^;)
今回は、初心に戻って(?)、簡潔に紹介しようかと・・。
今回はマーラーの全5楽章からなる、交響曲第7番ホ短調「夜の歌」です。

タイトルの由来は、作曲者本人が、第2、第4楽章に、「夜曲」と付けたため。
全体に、前回の「悲劇的」と同じで暗さいっぱいです。  (^^;) 
陰湿な感じさえします。前半は、特に・・・。
マーラーファンの中でも、この曲は、ちょっと・・・って言う人が多いのもうなずけます。

後半、特徴的なのは第4楽章。交響曲に、ギターマンドリンが入ります。
かなり、珍しいかと思います。優しげな夜の調べです。
そして、今回の「おすすめ」は、第5楽章
4楽章まで、暗くて夜の雰囲気だったのが、
いきなりココから、歌え、踊れの真昼間の音楽に大変身ちょっと、唐突です
kintoki の大好きな楽器「ティンパニ」ソロから、輝かしいばかりの金管楽器。
多分、マーラーの全音楽の中で、これほどまで、
喜びを爆発させた音楽はないかと思われるほどです。
この第5楽章の演奏で、kintoki の「おすすめ」は、
クラウス・テンシュテット指揮ロンドンフィルの1993年のライブ盤
この演奏聴いて、元気にならない人はきっといないと断言してしまおう
(大きくでたなあ、今回は・・ (^^;))

この曲も、全曲で、80分くらいの大曲ですが、
良かったら、第5楽章だけ聴いて下さい。 (*^^*)

前回よりは、マシですが、
やっぱり、また、だらだらと長くなってしまいました。 (^^;)




   第17回 <スターウォーズでいう暗黒面?> 2005年7月17日



いよいよ、今回は、あの恐ろしい交響曲の紹介です。
でも、夏にはいいかも。怪談チックで。(^^;)
マーラーさん、念願の社交界のセレブ、アルマと結婚して(前回の第16回 参照してね。)、
人生最大、幸福の絶頂の時期交響曲第6番イ短調「悲劇的」・・・。 (^^;)
どういう、頭してんだろ? (^^;)
だいたいの、暗く始まる交響曲は、
最後は明るくハッピーエンドで終わるものがほとんどです。でも、この曲は違った。
かなり暗く、っていうか、全曲の最後が、特に暗くて、刺激的。 (^^;)

第1楽章から強烈な和音の行進曲。
実は、以前、ココの部分はコマーシャルに使われていました。アリナミンVに。
(そういえば、同じくアリナミンVには、シュワちゃんと宮沢りえが出ていた時に、
ショスタコーヴィチ第7交響曲の第1楽章のテーマが使われていましたし、
チャイコフスキー第5交響曲の第4楽章の後半部分も一時期、使われていましたね。)
そして、ここでは、この交響曲、全曲のあちらこちらで幾度となく登場する
「ターン・ターン・タ・タン・タン・タン」というリズムが印象的ですね。
(さすがに、タン・タンなんて、文字では音楽は伝えにくいですねえ。 (^^;))
でも、時折、美しいテーマも流れます。

ドラマチックに展開して輝かしく終わったと思ったのもつかの間、
第2楽章は、さらに不気味な音楽が続きます。(ちなみに、この曲は、
指揮者によって第2、第3楽章が入れ替わって演奏されることがあります。)

第3楽章になってやっと音楽は穏やかに。
なんとなく、いびつな感じで音楽が始まりますが、どんどん美しい音楽になってゆきます。
牧歌的な感じ。ココが、「おすすめ」です。

でもそれは、次の第4楽章の悲劇性を引き立たせる序章に過ぎなかったのだー。
ってなわけで、暗黒で、悲劇的な終楽章が始まります。
はやりの「スターウォーズ」でいえば、ダークサイド暗黒面って感じ。 (^^;)
明るい瞬間は微塵もなく、悲劇的な音楽が続きます。
初めての音楽の頂点で、「ハンマー登場」
実演で見るとびっくりします。巨大なハンマーが舞台の上で振り下ろされます。
話によると この「ハンマー強打」が、この音楽の中での英雄が敵から攻撃を受け、
倒れるシーンを暗示
しているといわれます。
さしずめ、「スターウォーズ」でいえば(またかよー・・ ←ツッコミ)、
オビワンが、ダースベーダーに斬られたって感じでしょうか? (^^;)

曲の最後は、どんどん暗くなり、暗黒面へ引きずり込まれます
最後の最後、音楽が聴こえないくらい沈んだ部分に。
聴こえないってここで、ボリュームを上げていくと・・・・!!!
最後の最後に大音量で、ドカーンと大爆発!!!
初めて聴いた時、やっぱりボリュームを上げていったkintoki も
ココは、耳がつぶれるかと思いました。まさに、悲劇的!!!!! 
最後は、前述の「ターン・ターン・タ・タン・タン・タン」というリズムで終わります。

この曲、全曲で、およそ80分。長い!なので、この文章もすごく長くなってしまいました。
ながーいながーいお付き合い、ありがとうございました。 
次回は、第5楽章がkintoki 超おすすめの第7交響曲「夜の歌」です。 (*^^*)




   第16回 <マーラー流 ラブソング?> 2005年7月 8日



今回は、マーラー全作品の中でも、1番有名な
「アダージェット」を含む交響曲第5番嬰ハ短調です。

この頃、マーラーは、幸福の絶頂期。この交響曲を作り始めた年に、
アルマすごい才女で、美人で、かなりマーラーより年下・・・。
社交界でセレブだったらしい。うらやましい・・
(^^;)。
でも、kintoki のカミサンも負けてはいない・・・。かな? (^^;)))と婚約
この曲が出来た年に結婚
なので、この曲は明るいだろう、とおもいきや・・

第1部・第1楽章は、メンデルスゾーン「結婚行進曲」の出だしと同じ、
「パパパ・パーン パパパ・パーン・・」と始まりますが、
何を思ったのか、マーラー殿、
その後から、どんどん暗いメロディーになっていってしまいます
そしてそのまま暗いまま・・・。 
結局、「結婚行進曲」というより、「葬送行進曲」・・・。(^^;)
続く、第1部後半の第2楽章はさらに「嵐のように」(マーラー)激しく暗く・・・。
先の第1楽章に出てきた主題が変形して出てきます。
でも、最後の所に一瞬明るいメロディーがでてきます。

第2部・第3楽章にいたって、音楽はやっと明るくなります。ホルンが活躍します。

そして、第3部・第4楽章へ。有名な「アダージェット」です。
実際、嫁さんに草稿を送ったといわれる「愛のあかし」の音楽。
ラブソング
美しくないわけないじゃないですか。やっぱり。
ココは当然、この曲のおすすめとなります。
良かったら、聴いてみて下さい。

その後、第3部後半の第5楽章。ココにいたっては、音楽がとっても明るくなります。
先の第4楽章のメロディーが形を変えて出てきたり、
最後のクライマックスで先の第2楽章の一瞬出てきた明るいメロディーが
勝利の音楽として再び華やかに登場してきます。

全体を通して、パズルのように各楽章が関連しあって
音楽がまとめあげられていて面白いです(とkintoki は思ってますが・・)。
この交響曲もかなり長いですが、第4楽章だけでも聴かれると、
kintoki のように、マーラーに、はまるきっかけになるかも。  (*^^*)

次回は、マーラーの中で1番暗い交響曲、その名も「悲劇的」・・・を。  (-_-#)




   第15回 <マーラー、天国を歌う交響曲 > 2005年6月25日



今回は、マーラーの中でも、小規模の交響曲第4番ト長調です。
(とは、いっても、1時間近いですが・・・  (^^;))

第1楽章は、意外性ありの「すず」の音!と、木管楽器のさえずりで、幕を開けます。
今までのマーラーの曲とは違い、少しメルヘンタッチで、のんびりしていますが、
ちょっと不思議な牧歌的な空間が広がってゆきます。
時々、マーラー特有の「毒」っぽいところもありますが、割と穏やかに音楽は進みます。
第2楽章は、どこか調子っぱずれな「独奏バイオリン」が「死神」の役回りで登場。
皮肉な感じの音楽です。
一転、第3楽章は、「平安にみちて(マーラー本人の注釈)」。
ココはかなり美しい音楽です。癒し系おすすめ
第4楽章は、「天国の生活」どんなじゃ?)が、ソプラノ独唱で歌われます。
交響曲というより、歌曲って感じです。ちょっと大人のメルヘンって感じの一編です。

前作(第3交響曲)とは、かなり音楽の雰囲気が違ってますが、
短いだけ聴きやすいかと・・(でも、やっぱり、1時間 (^^;))

前回と違って、今回は曲が短いので、説明もかなり短くなってしまいました。 (^^;)




  第14回 <マーラー、自然賛歌の大交響曲 > 2005年6月14日



いよいよ、このマーラーシリーズも、快調?に4回目。
今回は、交響曲第3番ニ短調です。
長大な作品の多い、彼の作品の中でも、特に巨大。
全6楽章で、およそ100分近くに及びます。初めて聴くには、正直シンドイかも。
それでも、この交響曲、kintoki は割と好きな方で・・・
では、その聴き所を。

まず、「牧神が私に語ること」と呼ばれる第1楽章。8本のホルンで、力強く開始されます。

  (kintoki も、後で知ったことですが、実はこの部分、
  ブラームス交響曲第1番第4楽章の主題と同じものが短調になったもの。
  なんで、このメロディーをマーラーさんが使ったのか・・。
  誰か知ってみえる方、お教え下さいませ。)

なにか、ごつごつした岩山や大地が思い浮かぶような、どっしりした冒頭から、
どことなく、滑稽ながら、可愛らしいメロディ(牧神のテーマですね。
大地の精みたいなかんじでしょうか?)が出てきます。
kintoki が想像するに、やんちゃな精たちがラッパを吹きながら
「まえならえ!!」って言いながら整列して行進している感じ。
その後も、何度かこのテーマ出てきます。
精たちがどことなく、騒いだり、楽しく運動会までしているような部分も・・・。
この楽章の最後の部分では、酒盛りひらいて大宴会・・・
(ほんとに、あくまでkintoki のこの音楽を聴いた想像のお遊びです・・ (^^;))
この第1楽章、かなり長い楽章で30分を優に超えます。
ここまでで、かなりこの曲を聴きとおす事に挫折する方があるかもしれません・・・ (^^;)。

続く、第2楽章は、「牧場で花が私に語ること」。一変して、優雅な感じへ。
先の楽章の大地から目覚めた、お花を代表する穏やかな自然が歌われます。

続く、第3楽章は、「森の獣たちが私に語ること」
動物たちの営みが目に見えるような音楽に舞台は、かわってゆきます。
曲頭は、小動物たちがごそごそしてます。
曲の途中、のんびりした、獣たちのまどろみのシーンをへて、
最後は、やっぱり酒盛りひらいて大宴会・・・。(第1楽章と同じネタ・・ (^^;))

第4楽章「人が私に語ること」。ココは、神秘的な音楽でアルト独唱が入りますが、
あっという間に過ぎてゆく短い楽章です。

第5楽章は、「天使が私に語ること」。いきなり、子供が歌い始めて、驚きます。
楽しげですが、どことなく、マーラーっぽい影もしのばせながら・・・。

そして、第6楽章「愛が私に語ること」って、けっこうおおげさなタイトルですが、
この25分弱の音楽はマーラーの全音楽の中で、
また、クラシック音楽の中でも、これだけ非攻撃的で、
穏やかな平和の音楽も珍しいくらいです。
ココがお薦めです。かなり美しい癒し系の音楽です。
大きく盛り上がって全100分ほどの交響曲を締めくくります。

実は、当初もうひとつ第7楽章「子供が私に語ること」があったそうで・・・。
マーラーさんもあんまり長いと思ったのか
(そうだよねえ。長いよねえ。でも、今回のこの文章も長い・・・(^^;)))、
その楽章は次回紹介予定のの交響曲第4番ト長調へまわされたそうです。

第1楽章から、最後の第6楽章に向けて、
大地→花→動物→人→天使→愛 という、
低い地点から広大な宇宙に向けて、ベクトルが上昇していきながら、
大いなる自然や愛を歌い上げたマーラーの大交響曲って言えるでしょう。
(って、kintoki は勝手に解釈しています。)

曲も長いが、説明もかなり長くなってしまいました。 (^^;)




  第13回 <マーラー、声楽入りの大交響曲 > 2005年6月 7日



マーラーシリーズ、第3回目となる今回は、交響曲第2番ハ短調「復活」です。
「復活」については、以前、ちょっとふれました(第11回の所です)。
それでは、曲の紹介です。

第1楽章は、物々しい低弦の響きで開始されます。
おどろおどろしい、地獄絵図のような、深刻で不気味な音楽。
クラシック音楽としては、あまり例のない、
「それはちょっとやりすぎだよ〜。 」ってくらいの救いようのない音楽ですが、
けれどそれは、全曲の最後に向けて、少しづつ、浄化されていくための
布石みたいなものかもしれません。

ここで、かなり唐突な話題変換ですが・・・。

  それは「水戸黄門」でいえば(←なんで、いきなり?)、
  悪ければ、悪いほど、最後に懲らしめられる悪人の前に
  出てくる「印籠」で、スカッとするようなもんですかねえ。
  (全くもって、強引なkintokiの喩えですみません。(^^;))

第2楽章は、いくぶん穏やかですが、
第3楽章では、また嫌悪の悪夢が再び思い出されます。
しかしその後、第4楽章、第5楽章と音楽は、徐々に明るい響きに変わってゆきます。
大オーケストラ、ソプラノ、アルトの独唱者、大合唱、オルガンまでも加え、
力強く、崇高な響きの全曲のクライマックスは感動的で、
これでもか、これでもかと盛り上がり、
聴き終わった時は、しばらく動けないほど感動します。(kintoki の場合はですけど。(^^;))

80分!ほどの大曲ですが、かなり音楽は劇的に進みますので、
おもったよりは、短く感じられると思います。
(とは、言っても80分は80分。やっぱり長いですねえ。(^^;))。
1度、聴いてみて(80分に挑戦してみて・・)下さいね。

次回はいよいよkintokiの特に好きなマーラーの交響曲です。
ちなみに、
「牧神」「お花」「けもの」「ひと」「天使」「愛」がキーワードになる、交響曲です。




  第12回 <マーラー、青春の調べ > 2005年5月28日



前回の続き、マーラーの交響曲についてです。

1曲だけにしようと思いましたが、気が変わりました。
マーラー好きなkintoki ですので
マーラーの全交響曲の感想を、
かなりな独断と偏見でkintoki 流に書いてみたいと思います。
マーラーの交響曲どころか、あまり、クラシックを聴かれない方も、
意外にマーラーは、はまりだすと、はまってしまう場合があるので、
良かったら、どれか1曲、聴いてみて下さい。
(どの曲も、かなり長大なので、少し覚悟は要りますが・・・ (^^;))

まず、交響曲第1番二長調「巨人」です。
当たり前ですが、野球のジャイアンツではございません。(^^;)
初めて書かれた交響曲とはいえ、
全4楽章(当初は全5楽章)で、いきなり1時間足らずの大曲です。

不思議な音に始まり、(どこかオーストリアの森深い自然を思い起こさせるような)、
時折、カッコウを真似たようなクラリネットが響きます。
このカッコウのような響きのフレーズが実は、この1時間の交響曲を統一していて、
全曲のあちらこちらで聴こえてきます。
この第1楽章は、なにか、青春の1ページを思い起こさせるようなすがすがしい音楽です。
第2楽章でも、そのイメージは続きますが、
一転、第3楽章では、なぜか葬送行進曲(でも、どこか滑稽な感じですが。)、
第4楽章では待ってましたとばかり、オーケストラが大音量で大爆発!
(当然、kintoki は大爆発は大好きです。(*^^*))

聴き終わると、眠気もふっとび、気分すっきり大満足。(kintoki は、ですが・・・(^^;))
曲の最終場面も、例のかっこうのフレーズで締めくくられ、全曲が統一されています。
長大なマーラーの曲の中では、比較的、聴きやすい方に入るかと思います。
なんか、1曲目を紹介したら、書きすぎてしまいました。
このさきの、マーラーの交響曲連続全曲紹介は、
かなりな長期化計画になりそうな・・・・予感・・・・  (^^;)
ちゃんと、終わりまで続くでしょうか?




  第11回 <交響曲は、ドラマだ!!> 2005年5月20日



今日は、いよいよ kintoki の大好きな作曲家の1人、マーラーについてです。
歌曲と交響曲がメインの後期ロマン派の作曲家です。
そのなかでも、どちらかといえば、kintoki は交響曲派です。  (*^^*)

初めて、マーラーの交響曲を聴いたのは、とっても昔((^^;))の、中学生の頃、
某国営放送(NHKですよね。)の生放送、交響曲第2番ハ短調「復活」でした。
今までに全く聴いた事ない、例えば、モーツァルトやベートーヴェン、シューベルトなど
正統派の音楽とは全く違う音楽、一大スペクタルな映画を見ているような
迫力と、鬼気迫る音楽
でした。そしてはまってしまいました。 (*^^*)

そんなわけで、マーラーの魅力は、まず、すさまじい音楽のパワー
(曲によっては、かなり暴力的、まるで、ゴジラが放射能火炎を撒き散らし、
大都会が火の海になっている感じ
、(^^;))
そして一方、相反する天国的な響き
(注・決して、仮面ライダー「響鬼」ではない。誰も思わないか (^^;))、
それが息もつかせず、ある意味、ごった煮のように展開する
ドラマチックな構成ですかねえ。

交響曲は、1番〜9番まで。未完の10番と、番号なしの交響曲が1曲あります。
kintoiki が特に好きなのは、1番、2番、3番、4番、6番、7番、9番、などです。
(ほとんど、全部でした。ははは。)

曲紹介は、次回に。 




  第10回 <グリーグとさだまさし とULTRASEVENX ?> 2005年4月22日



前回に書きましたが、ピアノ協奏曲っていえば、kintoki は、
グリーグピアノ協奏曲イ短調がお気に入りです。
あの、リリシズム(っていってもあまり意味は分かりませんが。イメージです。)
がたまらない作品です。

第1楽章の最初っから効果満点の始まり方(ココの部分いろいろな所で使われますね。
例えば、あまり知られてない所で、さだまさし「関白失脚」
中間部分などに使われてます。  (^^;))。

そして、いかにも北欧の風景が目に浮かぶようなメロディー(第1主題)が出てきます。
そのあと 美しく甘ーいメロディー(第2主題)が登場。

中間のカデンツァ(独奏楽器のソロ部分)がとっても、ピアノっぽい。
  (って言ったって、もともとピアノですから〜。残念byギター侍 古い・・ (^^;)))
ちょっと 言いかえてみます。
最大限に効果的なピアノの使い方がなされた音楽なんです。

そして、美しい第2楽章

   ココです!!! 

    2007年10〜12月、深夜放送の「ウルトラセブンエックス」。
    その最終回、最後の場面!!
    40年ぶりに再会する「ダン」と「アンヌ」。
    この直前「ジン」と「エレア」の場面で なにげに使われておりましたーーー!! 


でも、最大の聴き所は、第3楽章の中間部! 
美しい草原の上をささやかな風のように、
そして透き通るように奏でられるフルートと弦楽。
ココを聞かないと、すべてははじまらないよなあ、
とkintoki は個人的に思ってます。

ちなみにkintoki の愛聴盤は、
仲道郁代(ピアノ)、ペーター・フロール指揮、フィル・ハーモニア管弦楽団です。
kintoki のイメージそのものです。
この曲を聴いた事のない方は、この機会にぜひ1度、聴いてみて下さい。
いい曲ですよ。  (*^^*)




  第9回 <シベちゃんの続きから> 2005年4月 7日



前回の続き、kintoki の好きなシベちゃんことシベリウス
交響曲第1番ホ短調の紹介です。

 第1楽章は、ティンパニのトレモロで始まり、いきなりクラリネットの大ソロが続きます。
北欧の冬の夜をイメージするようなほの暗い旋律です。
その後、弦楽が入ってきて、春の日差しが差し込むように明るい主題が歌われます。
奥深く連なる深緑の山々、静寂をたたえた青い湖、
フィンランドの自然が目に浮かぶようです。
(ここのところが、kintoki の特に好きな所です。 (*^^*))

 第2楽章も、静かな情景が歌われます。 ちょっと場違いな第3楽章をへて
(ここのところは、kintoki のあまり好きではない所です。 (^^;))。
第4楽章では、曲冒頭のテーマが再び歌われます。
今度はクラリネットから弦楽合奏に変わってます。
この第4楽章の中間部にロマンティックなメロディーが出てきます。
優しく、とびきり美しいメロディーで、
ココの部分だけでも聴く価値あり(、とkintoki は思ってますが・・)。
最後は盛り上がって終わり、と思ったら、急に静かになってひっそりと曲を閉じます。
(そういえば、シベリウスといえば、交響曲第5番も、へんな終わり方ですね。
拍手のタイミングがずれそうな終わり方。最初に聴いた時、なにこれって思いました。)

 北欧の作曲家といえば、他に、
ノルウェーのグリーグ(やっぱり、お奨めはピアノ協奏曲イ短調)や、
デンマークのニールセン交響曲第4番「不滅」が面白い! なんといっても、
後半のティンパにの連打がかっこいい。
太鼓の連打といえば、仮面ライダー響鬼みたいですねえ。)

音楽って、家にいながらにして、旅をした気分にさせてくれます。
いいものです。




  第8回 <ムーミン谷の交響曲>  2005年3月31日



 「ムーミンのふるさと」って言ったらフィンランドですね。北欧です。
北欧といえば、kintoki は静かな山や、湖、白夜など思い浮かべます。
そしてフィンランドといったら、やっぱりシベリウスでしょう。

写真などをみると、結構、 怖いじじいって感じです。友達になりたくない感じ
まあ、見た目だけですけど。 (^^;) 
でも意外に曲は顔で見た印象とはまったく違い、繊細な感じさえします。
またまた、kintoki 流の強引なたとえとしては
「ムーミン」のキャラの中でもひときわ際立っている「スナフキン」って感じですかね。
なんかちょちょっと釣りなんかして、自然をこよなく愛して、孤独を楽しんでるって感じ。
そんなイメージのシベリウス。

一般に有名な曲としては交響詩「フィンランディア」があります。
ヴァイオリン協奏曲も人気曲。交響曲も7曲かいてます。
割と近代・現代の作曲家としては、多いほうですね。
中でも、第2番と第5番が比較的演奏されますが、
kintoki はやっぱり裏をかいて今回は、交響曲第1番ホ短調を紹介します。

あいかわらず、前置きが長いですが、曲の紹介は次回に。  




  第7回 <ゴジラのダンス?>  2005年3月22日



 前回の続きからです。
はつかねずみ(また出てきた。第5回参照。(^^;))が、内緒話しているような最弱音から、
ゴジラが踊ってるような(!)最強音まで幅広い音楽の表現。
分かりやすいメロディー、和音、飛び跳ねるリズム。
そしてなによりも、人間の生きてゆくパワーやエネルギーそのものを音楽にしたような。
言い方に語弊ががあるかもしれませんが、
kintoki には一種、ロックのような快感さえ覚えます。

どこを聴いてもおもしろいですが、特に、冒頭部分、そして
曲の最後のほうに出てくる短いですが印象的なソプラノの大ソロ
そして最後に冒頭のテーマが戻ってくるところがkintoki は好きです。

そうそう、たまたま、サイモン・ラトル指揮ベルリンフィルの演奏で聴いたら
とってもロック!
生きるエナジー、叫ぶ魂って感じでした。(また、おおげさ (^^;))
ラトルは、リバプール生まれで、ビートルズ聴いて育った世代だからかなって
勝手にkintoki は思ってます。 (*^^*)

余談ですが、kintoki は大学時代、男声合唱団に所属してました。 (^_^)v
ちなみに中学、高校は、吹奏楽部。下手くそながら、
トランペットと、クラリネットと、指揮者ただのやりたがり (^^;))をやってました。




  第6回 <ロックな合唱曲>  2005年3月14日

 カール・オルフって作曲家って知ってます?
名前はいまいち知名度がありませんが・・・。
でもその代表曲「カルミナ・ブラーナ」は有名です。
結構、冒頭がいろいろ使われてます。
kintoki の記憶が間違っていなければ(実は、よく間違ってますが・・・  (^^;))、
「料理の鉄人」とかコマーシャルとか、
変わったところでは「仮面ライダー龍騎」によく似たようなのがかかっていたような。

冒頭からオーケストラと合唱がガツンと響きわたりかなりカッコいい

全体は1時間くらいの大曲ですが、意外に最後まで聴けてしまう。
ついでにいうと、オルフは現代の作曲家(1895−1982)です。
現代音楽(クラシック音楽でいうところの、ちょっと複雑で聴いていて
結構、苦痛なものが多い20世紀後半あたりからの音楽)なのに、
とっても音楽がわかりやすいのです。
そしてとってもノリノリ。もっと言ってしまえばロックのような感じ。

その音楽の内容については次回に
(また、はつかねずみとついでにゴジラが出てくる予定です。  (*^^*))




  第5回 <はつかねずみ!?>  2005年3月 8日

 それでは、前回の続きから。
酔っ払ったままなのに、いきなりむっくりと起き上がり、100メートルを全力疾走!!
なにが起こったのって感じです。ベートーヴェンさんなかなかうまい!
車がローで発進していきなりトップスピード。
ここがkintoki がこの曲で一番好きなところです。
曲は元気に前へ前へと突っ込むように進んでゆきます。
聴いていると元気をもらいます。

 比較的穏やかな第2楽章でも、時々メリハリのあるリズムが跳ね、第3楽章へ。
ここでも、リズミカルに音楽が進みます。
そして、第4楽章。いきなり、無茶苦茶な速さで始まります。
ココで一言。指揮者によってこの曲のテンポはかなり違います。
全体にどっしりしてゆったり気味の演奏もあります。
指揮者による聴き比べも面白いものです。


 ここで、いよいよタイトルのはつかねずみ登場!
大量のはつかねずみが、ちょこまかちょこまか、忙しく働きまわってるような
(まるでkintoki  (^^;) ) 感じです。
そして、今回の大ソロ(やっぱり、大トロではございません。(^^;))は ファゴット
曲の中間部に超快速でファゴットソロが。短いですが、とっても難しそうなフレーズ。
やっぱり生放送などで聴くと吹く人の気になってしまってkintoki も緊張してしまいます。
曲の最後は1回フェイントかけてゆったりしますが、すぐ猛スピードで曲は終わります。

 「運命」「田園」などタイトルがある曲も、もちろんいいですが、
タイトルのないこの交響曲第4番などのような曲も、自由に音楽が楽しめていいもんです。
(でも、kintoki のように酔っ払いはつかねずみ
普通の人の回路では出てこないかも・・・。)
機会がありましたら聴いてみてください。楽しいですから。

 ちなみに、kintoki の携帯電話は、現在この曲です。  (*^^*)




  第4回 <ベートーヴェンの交響曲と言えば>  2005年2月28日

 有名な曲といえば、名前の付いたものが多いですね。
例えば、ベートーヴェンのピアノ曲なら、「エリーゼのために」とか、
「月光」とか「悲愴」とか。ピアノ協奏曲なら第5番「皇帝」とか。また交響曲では、
第3番「英雄」、超有名でネコでも知ってる(←うそつけー (^^;)) 第5番「運命」
第6番「田園」第9番「 合唱付き」

でも、kintoki の好きなベートーヴェンの交響曲は、
名前付きの第6番「田園」の他に、第4番第7番です。
そこで、今回は交響曲第4番変ロ長調を取り上げます。

地味な扱いが多い第4番ですが、意外に楽しい曲なのです。
とは言っても、最初はおもいっきり地味な始まり方です。  (^^;)
まるで、昨夜飲みすぎたお酒がまだ残っていて、
まぶしい日差しが窓から差し込んできて、頭の中がぼーっとした感じの始まり方です。
(いつも、kintoki のたとえは思いっきり変です。
クラシック好きの方がここのページ読むとむっとされたらごめんなさい。(^^;))
ぼーっとしたまま3分程、時間が流れます。
が、しかし、この先は急展開いたします。
続きは次回で詳しく。  (*^^*)




  第3回 <このメロディー とってもチャーミング>  2005年2月15日

 ドヴォルザーク交響曲第8番ト長調。前回の続き、第2楽章からでしたね。
のんびりした感じの第2楽章は、中間部のココ。
弦楽器などに誘われて、木管楽器がうたったあと、ソロヴァイオリンが浮かび上がってくる所。 短い部分ですが、なんとなくメルヘンチックで可愛らしい感じがして
kintoki が耳をそばだてる所です。

 でも、この交響曲を初めて聴かれる人、クラシックが難しそうで
近寄りがたいという人
は、この第3楽章からどうぞ聞いてくださいな
最初から、「なんかこのメロディー、いい感じ♪」って、きっと思われるでしょう。
あの有名な「モルダウ(学生の方は、よく合唱コンクールなどで日本語歌詞で歌ったりしますね。)」みたいな日本人好みのとっても、チャーミングなメロディーです。

 続く第4楽章は、トランペットで始まる、変奏曲っぽい楽章です。
(ある主題がいろいろ変奏されて、音楽が進んでいきます。)
kintoki の好きな所のひとつは前半のフルートの大ソロ
(特に目立って1人で吹くところ。間違っても大トロではない。 (^^;))。
長ーいフレーズで難しそう。ラジオなどの生放送では、よく吹き損なったりします。  (^^;) 
後半には、「コガネムシは、金持ちだ。」(←この曲知ってます?)にそっくりな(!)
メロディーが出てきて、こけそうになります。  (*^^*)
最後は、盛り上がって、楽しく曲は終わります。
チャンスがありましたら、どうぞ聴いてみて下さい。






  第2回 <この交響曲ってワクワクします>  2005年2月11日

  今日は久しぶりにこの曲を聴きました。曲はドヴォルザーク(以後、親しみこめてドヴォさんと呼びます。なんたって
kintokiが花屋ならドヴォさんは肉屋の息子に生まれたそうなので。
なんか親しみが・・(*^^*) )の
交響曲第8番ト長調。ドヴォさんといえばどうしても、
交響曲第9番ホ短調「新世界から」が有名ですが
(例の2楽章が超有名なので)、
この第8交響曲の方が「わくわく」感は、上かなって思います。
40分弱のこの曲のkintokiにとっての聴き所を・・。

 まず、第1楽章はちょっと地味目に始まりますが、すぐテンポが速くなって、
これから楽しそうな音楽が始まりますよってな感じになります。
そして、ドヴォルザークの故郷の風景が、展開されていきますが、
その自然感は、日本人が聴いてもどこか懐かしい感じがします。
1楽章は、特に最後の終結部が楽しい。
ドヴォさんが、ワックワクして楽しんで作曲したような弾むリズムで終わります。
2楽章以降も、kintokiの「ここが聴き所っ!」って言うところがいっぱいありますが、
続きは、次回に。


  第1回 <僕がクラシックに、はまったきっかけの曲とは>  2005年2月5日

 あれは、音楽の時間のこと。春が訪れ、鳥が歌い、小川が流れ、春雷が鳴り・・・。
音楽っておもしろいなって。曲は、ヴィヴァルディの有名な
「ヴァイオリン協奏曲集・四季」
のなかの「春」でした。
今から思うと、多分この曲でクラシック音楽に目覚めたかと思います。

 この曲集ではその後も「夏」「秋」「冬」と続き、犬が鳴いたり、嵐が来たり、
収穫を祝って踊ったり、荒れた冬の景色や、暖炉での様子やその他、
聴かせ所が、盛りだくさんで、はまってしまいました。
初めてのクラシックのレコード(イムジチ合奏団、ソロヴァイオリンは、
アーヨの演奏)もこの曲でした。
そして・・・今に至ってます。 (*^^*)

  


   クラシック音楽好きのマニアの方から、初めて聴かれる方まで
   kintoki への、幅広い、お便り、ご意見、ご質問、待ってます。

        お便りは、こちらに、メール下さいね。   (*^^*)

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