からくり人形研究室へようこそ。
こちらのページは、 犬山祭の紹介のページです。
よかったらお付き合いくださいね。
- 犬山祭とは・・・
愛知県の北部、犬山市にて行われるお祭り、犬山祭。
ちょうど、桜の時期、4月の最初の土曜、日曜、国宝犬山城をバックに
車山(「やま」と呼びます。他の地方でいうところの、山車(だし)のことです。)が
13町内から1両づつ、13両出ます。
日本全国でも珍しい、全部の車山にからくりがひとつづつ付いています。
歴史は古く、なんと今年(平成23年)で377回目 !!(◎ ◎)
また、国宝・犬山城に続いて、「犬山祭」そのものが、
国の重要無形民俗文化財に指定されました(平成18年)。 o(^▽^)o
kintoki は、車山のある町内に生を受け、小学生の頃は“小太鼓”、
中学、高校と“てこ”(車山を引く人)、大学、社会人の時は“お囃子”(横笛)、
30代より“からくり”、現在は、“警固”の担当です。
- 犬山祭 ―関連ホームページの紹介―
犬山祭は、インターネットで検索すると、いろいろ出てくると思いますが
例えば次のページなどで見てもらうと分かりやすいかと思います。
http://www.ne.jp/asahi/no/va/owari/inuyama/
その中の、「西王母」というのが、kintoki の町内のからくりです。
(でも、画面では字が「西応母」となっていて間違ってますが・・・ (^^;))
ちなみに「西王母」はその中の
http://www.ne.jp/asahi/no/va/owari/inuyama/sei_k.htm
のページに説明されています。
kintoki は実際に操った事のあるメンバーの1人なので、
身近に撮影した
「西王母」さんと「唐子」クンの私生活の写真(!!)をお届けします。
ご覧下さい。
- 「唐子」
この子は、「からくり」担当時、kintoki といつも一緒だった相棒です。
「唐子」と呼ばれる人形です。ちょうど、人でいうと1歳くらいの大きさでしょうか。
誰ですか?
「なんか、ちょっと怖い」
なんて言ってる人は! (^^;)
このからくり人形っていうのは上の写真のように、
見る角度によって微妙に表情が違う所が面白い所です。(分かります?)
kintokiの町内のからくりは「綾渡り」といって、
この「唐子」が桃の木の枝から枝へ回転しながら渡ってゆく、というものです。
この子自体には、普通の「からくり人形」のような、
下から引っ張る糸はついていません。
それが、何故、渡ってゆくのか!?
謎は以下へ続きます。 (*^^*)
- 人形が枝を渡ってゆく訳とは
人形には下から引っ張る紐がない。でも、人形は、枝から枝へ渡ってゆく。
そうすると、当然枝のほうに謎のヒントがある訳で。
実は、枝の中にからくる紐が通ってます。もちろん、外からは見えません。
そして、枝先の一本一本が、枝のもとの糸を引っ張ると回転する。
その回転する枝に、唐子(写真の人形ですね。)が引っかかって回るわけです。
昔の人は良く考えました。感心です。 (*^^*)
そこで、またひとつ疑問点が・・・
お祭りで実際見てもらうと分かりますが、人形が枝から枝へわたる時、
唐子は不思議な動きをします。そう、枝から枝へわたる時、
背中が後ろへ反ります。(ちょうど、えびぞりの反対のむきですね。)
人形自体、糸で引っ張らないのになぜ、その動きが出来るのか?
またまた、謎は以下へ続きます。
- 桃と西王母
実際、車山(だし)の上では、木と枝がこのように設置されています。
奥に見える人形は「西王母」といいます。
この仙人(何千年も生きていると言われてる仙人です。仙人に見えます? (^^;) )が、
「唐子」(前にアップした皆さんがちょっと怖い?って言われる小さい方の人形)に
「食べると死なない桃」を取りに行かせます。
そして唐子が枝から枝へダイナミックに・・・
それが次の写真です。
通常のお祭りでは一般の方があまり見ることの出来ない
枝の真下からの写真です。面白いでしょう。
背中が後ろへ反っているのがおわかりでしょうか?
さて、お待ちかねの謎解きですが、唐子のちょうどお尻のところに穴があります。
人形が枝に引っかかっているところから、外から見えないように枝から棒が出ます。
その棒が穴に刺さりその拍子に人形の中の糸が引っ張られ、背中が反ります。
字で書くと分かりにくいかもしれませんが、
昔のからくり師の技術には本当にびっくりです。(*^^*)
- 枝の中を通る紐を本邦初公開!
枝の中にからくる紐が通ってます。なかなか見ることが出来ない、
からくりの真上からの写真です。
見えにくいかもしれませんが、枝の中心を紐が通ってます。
その糸を真下から引いて枝そのものを回転させてます。
そして、その枝に引っかかって唐子が動きます。
次の写真は、真下からです。
ちょうど中心の所に、枝の中を通って下まで紐がつながってます。
この紐を引くわけです。
狭い山車のちょうど中ほどで、6人ほどの男衆が動かしてます。
- では、犬山祭のワンシーンをどうぞ
犬山城下、針綱神社前に13両のうち8両が揃った所です。
もう少し近くから。山車は8メートル!くらいあります。
たぶん全国規模で見ても大きいほうだと思います。
kintoki の住む町内の紹介の立て札です。(ちょっと見にくくてすみませんが・・。)
こちらが、kintoki の町内の山車「西王母」です。
左の写真が「からくり」を披露する前の状態です。
(ちょうど、真ん中の幕の中には、披露の出番を待っている緊張のkintoki 達がいます。)
中央の写真が「からくり」を終えた後です。(この時は、終わってほっとしてます。)
kintoki の相棒「唐子」ちゃんはこんな上の方で、披露されるのです。
右の写真では、「唐子」ちゃんに○を付けてみました。
出番が少なくかわいそうなので仙人の「西王母」さんの写真を1枚。
一般の方では、なかなか撮れない山車の上での1枚。
ちょうど、後方に小さく「国宝・犬山城」が見えますでしょうか?
(今年は桜が間に合いませんでしたが、もし、間に合っていれば
「西王母」さんの後方に満開の桜が咲き誇ります。)
ここまで、見ていただいた方に、お礼をこめて大サービスの1枚です。
(といっても、そんなにたいしたものではございませんが・・・ (^^;) )
桜満開の去年(2004年)、山車の上での写真です。
「西王母」さんの隣りが、巷でうわさの「kintoki 」
です。
想像通りの人物でしたか?
現在は、髪がやや長めになってます。 (*^^*)
なお、夜は、「夜山車(よやま)」といって、それぞれ13両の山車に、
365個の昔ながらの提灯(ちょうちん)が付けられて、
城下町を練り歩きます。
どこかのお祭りと違って、ちょうちんの中は、
ホンモノのろうそくに火をともしてますよ。
またこれが、豪華絢爛!の見ものです。
一幅の歴史絵巻物とも紹介されます。
kintoki の携帯電話での写真は、少々イマイチの写真ですが・・・(^^;)、
どうぞ、見てやってください。
左は、普通の目線からの1枚。
右は、車山の上から隣のの車山を撮ったものです。
夜車山の最大の見せ場は、ココです!!
その1・「車切り(しゃぎり)」・・・片側の車輪を固定し、もう片方の車輪を
強引に引きずって角を曲がること。
その2・「どんでん」・・・同じく、片側の車輪を固定し、もう片方の車輪を
力任せに持ち上げ、かどを曲がること。
どちらの場合も、大きく提灯が揺れ動きます。
その時の状況によっては、提灯が燃えることもあるんですよ。 (◎ ◎)
ここで、 kintoki のつたない技術で撮影し、
つたない技術でアップした動画をどうぞ。
(音量にご注意下さい。少々、音が割れてます・・(^^;))
よろしかったら、春には1度、愛知県犬山市に遊びにいらしてくださいね。
なお、2005年には、「愛・地球博」にも、
13両の山車ごと(からくりも)出展されました。
kintoki のからくり人形 研究室でした。
(研究室って言ったって・・・ ただの紹介でした。 (^^;) )
花の香花園
しろひがし店 (愛知県犬山市天神町・犬山駅東口降りて1分)
本店 (愛知県犬山市東古券・犬山城南へ10分)
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